2017.7.27-30 夏の北アルプス,メジャー区間ハイク4DAYS DAY3(大天井岳〜常念岳〜横尾〜涸沢)
3日目は、大天井岳から常念岳を経て、蝶ヶ岳へは行かず横尾に降りて、涸沢まで。
大天井岳〜常念岳は最高の稜線歩きが楽しめる。何度歩いても良い道。雲海もバッチリ。早朝、晴れ、稜線が揃ったら最強だと思う。
穂高連峰もちらりと。
常念岳に登頂。人が多かったのですぐに出発。やっぱり人が多いのは苦手。
常念岳から蝶ヶ岳へのルートは樹林帯が主でぬかるみも多くあまり楽しくない印象。コースタイムも厳しめな感じ(普段はコースタイムの7割程度で歩いているが、ここの区間は早く歩いているつもりでもコースタイム通りくらいになる)。
蝶ヶ岳へは向かわず、横尾方面へとくだる。くだりは好きではないので無心でくだる。くだりは走ったりも歌ったりもする。
横尾に到着。老若男女のハイカーで賑わう。ここから涸沢へと向かう。
途中、カップルや仲間で涸沢のテント泊を楽しみにしている若者をビュンビュン追い越して涸沢ヒュッテに到着。早速場所を確保してツエルトを張ろうとしたら丁度雨が降ってきた。雨の中ツエルトを張るのが面倒臭くなったので、少々悩んだが小屋泊に切り替えた(昨日の経験から濡れるのはもう嫌になっていた)。涸沢ヒュッテはとても綺麗な小屋でした。
涸沢ヒュッテといえば、生ビールとおでん。玉子でタンパク質を補給したかったが残念ながら売り切れ。がんもとしらたきと練り物だったかな。染みる。
雨の中でも多くのテントが。紅葉の時にもう一度来たいね。
小屋内部。そこまで混んでおらず布団は一人一枚。隣のおっさんのいびきがうるさかった。耳栓を所持していなかったのが悔やまれる。
今回の縦走の目的②である、涸沢でテント泊もあっさり断念。臨機応変にいかないとね。
【土地探し】求める土地の条件
Bライフ実現のための第一ステップとして、小屋を建てる土地を探す必要がある。
私が探す土地に挙げる条件は以下の通り
①森林に囲まれていること
やはり譲れないのが森林。ソローの「森の生活」を読んだことが小屋暮らしを志すきっかけの一つになった身として、人里離れた森の中での暮らしは憧れであり必須条件。
森林があることによって、得られるメリット(希望も含まれる)は、目の保養、木漏れ日、四季の変化、野鳥、小動物との戯れ、新鮮な空気、静謐な時間による精神の安定、薪の材料確保など。
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②水が確保できること
人間が生活する上で必要なライフラインに、水、電気、ガスが挙げられる。電気は電化製品を多く持つ予定はないので太陽光発電で十分と考えている。ガスは、カセットコンロかロケットストーブ、かまどなどで対応する。
電気とガスは無くても死にはしない。無いとただ不便なだけだ(もちろん生活するという面では必要)。水は生きていく上で必須であり、長期的かつ安定的に確保できる環境が望ましい。極端なことをいえば、水さえあれば生きていける。
水の確保方法には、水道を引く、井戸を掘る、沢水を引く、雨水利用などが考えられる。
③日当たりが良いこと
太陽光発電で電気を賄う予定なので日当たりは重要である。また、畑などで食糧の自給やってみたいので、太陽の光は必要。小屋の湿気対策にもなろう。
思春期を新潟で過ごし、就職してからは東京で生活していた身として、日照時間は人間性にも影響を与えることを実感している。両者の大きな違いは、1年間の日照時間である。2014年の統計では、東京の年間日照時間は2104時間で47都道府県中14位。かたや新潟は1764時間で40位である。その差340時間、日数に換算すると14日、あれ?思ったほど差が無い。
が、しかし体感としては大きな差があり、新潟の冬で晴れの日は1日も無いといっても過言では無い。常に雲が空を覆ってどんよりとしている。これでは精神が不衛生になりやる気も削がれる。人間、太陽光を浴びるだけで幸せな気持ちになり、行動的になるものだ。
④平坦な土地であること
小屋建築にしても畑を耕すにしても傾斜地だと何かと不便だ。格安の山林となると、それなりの広さを有する平坦地はなかなか無いのではないか。重機があれば良いが、自力で造成するのは大変なのでできれば平坦地が望ましい。
⑤予算150万円以内、坪単価1万円程度までが目安
予算については色々考えた。予算が大きいほど条件の良い土地が見つかりやすいし、予算を絞れば、選択肢も狭まり、妥協せざるを得ない点も出てくるであろう。もちろん現在の貯金額から無理のない範囲で予算は設定しなければならない。
始める前からこう考えるのもなんだが、土地を購入したあとで気が変わって小屋暮らしをやめたくなったとしても、投資した金額が小さければ諦めもつきやすく、次への行動に移るハードルも低くなる。また、土地150万円、小屋建設費50万円の計200万円とすれば、新車購入程度の金額だし、これで家賃やローンの心配がない人生を送れると考えれば安いもの。
その辺の気軽さを含めて、土地購入予算はとりあえず150万円に設定してみた。
⑥それなりの広さを有すること(150坪以上)
「自給農業のはじめ方」という本によれば、自給用の土地は5アールあれば十分すぎるほどとのこと。1アールは約30坪なので、5アールは150坪。したがって、最低150坪は欲しい。あとで何か設置したい、畑を広げたい、小屋じゃなく大きな家を建てたいと思うかもしれない。なので、土地は広いに越したことはない。あとは予算との兼ね合い。
農家が教える自給農業のはじめ方―自然卵・イネ・ムギ・野菜・果樹・農産加工
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この本は、自給農業のやり方や鶏の飼い方がかなり具体的に書かれており、とても参考になる。
条件は整理されたので、あとは本気で探すだけ。考えてばかりでは何も進まない。行動してわかることもあろう。
2017.7.27-30 夏の北アルプス,メジャー区間ハイク4DAYS DAY2(双六小屋〜槍ヶ岳〜大天井岳)
2日目は、双六小屋から西鎌尾根を経て槍ヶ岳、そこから東鎌尾根を通って大天井岳でテント泊の予定。
晴れていれば槍ヶ岳を望みながら西鎌尾根を歩けるはずだった。ただこの日はあいにくの天気。ガスって展望きかず、スマホ出すのも面倒で写真も取っていない。黙々と歩いて槍ヶ岳へと急ぐ。急ぐ必要もないのだが・・。西鎌尾根は特に危険と感じるような箇所はなく、すんなりとクリア。
槍ヶ岳山荘に到着するも、目の前にあるはずの槍ヶ岳はガスの中。ということで槍ヶ岳登頂はパス。雨で滑るのも怖いし、もともと高所恐怖症だし。
この時点で、雨に濡れてめちゃめちゃ寒かったので予定変更して下山しようとも考えた。レインジャケットが古いのか防水機能がほとんど発揮されず、インナーが濡れ濡れだった。レインウエアを買い換えないと本気でまずい。
最初は下山方向で考え、とりあえず、東鎌尾根のヒュッテ大槍方面ではなく、降る方面の殺生ヒュッテの方へ歩き出す。高度を下げるとガスも晴れて日差しが少し出てきた!太陽の下、日光浴で衣類を乾かし、じっと停滞すると体温の上昇を感じる。太陽ありがたや。失ったやる気も回復!
それまで下山する気満々だったが、太陽のパワーで回復したので、水俣乗越から東鎌尾根に復帰し、予定通り大天井岳を目指すことに。ただ、一度下げた高度をまた登り返すと思うと少し萎えた。
東鎌尾根に復帰。西鎌尾根と違って、高度感があるはしごがあったり、切れた箇所もあったが、特に問題なし。東鎌尾根からは北鎌尾根も見えた。
ヒュッテ西岳をすぎて大天井ヒュッテに向かう途中。気持ちの良い稜線。
大天荘に到着。行動時間は11時間くらい。小屋からすぐの大天井岳に登る。
ここは一昨年に表銀座縦走した際に小屋泊した経験がある。中は綺麗だしホスピタリティも良くてまた泊まり小屋だった。夜はランプを灯した喫茶が開かれ、スイーツなども楽しめる。
ここのテント場は稜線上にあるので、風の影響をもろに受ける。夜中にテントを飛ばされて内容に入念に固定。飛ばされはしなかったがツエルトがばたつく音がうるさくてあまりよく眠れなかった。テントは三匹の子豚状態。
ツエルトを張り終えたら、小屋で調達したビールと行動食兼つまみのエイヒレとするめを楽しむ。するめは縦走中のタンパク質摂取に欠かせない。軽量だし、夜のつまみにもなる優れもの。
景色は良好。槍ヶ岳も見えた。
夜は星空が綺麗だった。今回の縦走の目的のひとつである鎌尾根歩きは、展望に恵まれずあまり楽しめなかった。今まで歩いたことのないコースで新鮮な気持ちで歩けたのが救い。まあそんな時もある。
2017.7.27-30 夏の北アルプス,メジャー区間ハイク4DAYS DAY1(新穂高温泉〜双六小屋)
今年2回目の北アルプスへ。
表銀座、裏銀座は一昨年、去年に縦走済みだが、槍ヶ岳、穂高はメジャー感が強くて避けていた。
そこで今回の登山はミーハー気分で、①西鎌尾根〜槍ヶ岳〜東鎌尾根のルート、②涸沢にテント泊することを目的にしてみた。
DAY4 涸沢ヒュッテ〜横尾〜上高地
新穂高温泉から入山。あいにくの雨模様。7時20分頃出発。
雨に降られテンション上がらず、黙々と歩いた。11時半頃、鏡平山荘に到着。
道中はこんな感じでガスガス。
13時20分頃に双六小屋到着。双六小屋に着く頃には雨は止んでいたのが救い。適当な場所を選んでそそくさとツエルトを設営。ちなみに後ろのカラフルなウエアは隣の人のもの。
ツエルト設営も終わり、時間もあるので双六岳へと向かう。雨は止んでいたが曇天。
夕食はいつものビバークレーション。簡単で美味しい。
初日は雨模様でテンションも上がらず。明日以降に期待。
2017.7.18-22 折立in室堂out 5DAYS DAY5(劔沢小屋〜雷鳥平〜室堂バスターミナル)
本日最終日。5日目は、朝日を浴びる劔岳を見るため、別山へ。その後テント場に戻って撤収、室堂バスターミナルに下山。
ヘッデンつけて日の出前に別山に登頂。この時点ではガスって展望恵まれず。下の写真は雲に隠れた劔岳。
日が昇ってきた。雰囲気最高。
室堂方面。
朝日を堪能したのでテント場に戻り、撤収、下山。
花。名前は知らない。
新室堂乗越らへん。遠くには富山市街と富山湾が望める。良い景色。
雷鳥平のテント場。多くのテントで賑わっていた。やはり観光地っぽくて苦手。
みくりが池温泉で4日ぶりの風呂に入る。入念に体を洗った。日焼けがめちゃめちゃ痛い。風呂に入って気分爽快。
あとはバス、ロープウェー、電車と乗り継いで富山駅まで。
富山で下山飯に何を食べるか悩んだが、バルバンコでクラフトビールを呑もうと訪問するもあいにく休みとのこと。しょうがないので、富山駅にある白えび亭の天丼と白えびの刺身を食す。結果、非常に満足。特に刺身がうまかった。下山飯のチョイスはいつも悩ましい。
電車の時間まで富山を少し観光。
富山から鈍行で帰宅。途中、直江津で電車の待ち時間が一時間程度あるので居酒屋深雪へ。常連さんしかいなかったが、居心地がよかった。ホスピタリティ最高。時間があればもっと滞在したかった。絶対また来よう。
この縦走の総括
1. miniでも4泊5日の縦走が可能だったが、パッキングを考えるともうワンサイズ大きいザックが良い。
2. 4泊5日の装備でもコースタイムの7〜8割程度で歩けることがわかった。ただ、長丁場になるとだんだんペースが遅くなることも考慮すべし。
3. 燃料はエスビットでもいける。
4. やはり早朝の空気、景色が一番好き。午後になると絶景だとしても感動は薄れる。
5. 雪渓怖い。軽アイゼンがあると安心。
6. 下山飯は超重要。道中のモチベーションと旅の満足感に大きな影響を与える。事前リサーチは欠かせない。
2017.7.18-22 折立in室堂out 5DAYS DAY4(五色ヶ原〜立山〜劔沢小屋)
4日目は五色ヶ原から立山を超えて劔沢小屋まで。
この日も日の出前に出発。早朝の景色。日の昇りとともに変わる景色、空気が好き。
鬼岳付近の雪渓トラバース。写真で見ると大したことなさそうに見えるが、片側が切れ落ちててかなりの急斜面。朝なので雪が締め固まっている。滑落したら無事じゃ済まなそう。引き返そうかと本気で思った。
アイゼンは無いので慎重に丁寧に歩を進める。緊張で体が強ばるのがわかる。高所恐怖症で絶叫マシン系もだめだが、その時の気持ちと似ている。こんな恐怖が続くなら、落ちて楽になりたいなと(その時は結構本気で考えている)笑。
薬師岳方面を振り返る。随分遠くまで来たものだ。
立山周辺に到着。今年は雪解けが遅く雪渓が多く残っているとのこと。立山周辺はアクセスが良いため、人が多く観光地っぽくて少し苦手。ただ景色は良い。
室堂を見下ろす。雪渓と山肌のコントラストが綺麗。奥に見えるのは大日岳と奥大日岳。
みんなの憧れ、劔岳を目の前に。北アルプスの中でも威容は特別、どっしりと荒々しい。やはり劔岳は登るのではなく、遠くから眺める山だなと(高所恐怖症で鎖場やはしご、切れたった崖が苦手なだけ笑)。
本日の目的地、劔沢小屋に到着。11時半頃。劔岳には登らず今日はのんびりと。岩陰にツエルトを張る。ここのテン場は水が冷たくて気持ちよかった。水量も豊富。フラットな場所も多く、劔岳の展望も抜群で、人気のテン場なのも頷ける。
夕飯はビバークレーション。ちなみに今回の縦走ではエスビット(固形燃料)を使用。自分は調理はせず、ドライフードをお湯で戻すだけのことが多いので、湯を沸かすだけならエスビットで充分と感じた。
この日は、朝の絶景、恐怖の雪渓トラバース、立山、劔岳と充足した山行だった。明日は下山するのみ。まだまだ山に居たいような気持ちもあるが、温泉にも早く入りたい。さてどうするか。
2017.7.18-22 折立in室堂out 5DAYS DAY3(薬師峠〜スゴ乗越小屋〜五色ヶ原)
3日目は薬師峠からスゴ乗越小屋を超えて五色ヶ原まで。
日の出前に出発。朝日を浴びながら薬師岳を登頂。早朝の薬師岳からの眺めは最高だった。結局この時が今日のハイライト。やはり誰もいない朝の山が一番好きだな。空気が澄んでいて静かで雄大。
私所有のiphone5Sのカメラが常時曇っているので写真が鮮明じゃないのが残念。実際は感動するレベルの景色と雰囲気。
8時頃スゴ乗越小屋に到着。小さい小屋だが雰囲気が良い。
限定5〜10食の本格的なカレーをいただく(提供は10時からだったが特別に食べさせてもらった。ありがとうございます)。非常に美味しかった。
ここからはスゴ乗越、越中沢岳とアップダウンが続く。日差しも強くかなり疲弊したよ。
こんな感じの急登。
本日の目的地、五色ヶ原が見えてきた。12時半頃。
五色ヶ原山荘到着。小屋の方々がすごく感じの良い人達だった。感じの良い人と話すと穏やかになれるね。自分も感じ良くいたいと思わせてくれる。
そういえばサラリーマン時代、通勤電車内の眉間にシワがよっている人とか、不機嫌そうな人は大嫌いだったな。そういう人たちを見ていると関係ないけどこちらまで嫌な気分になってしまうから。
ここでもカレーをいただく。天気も穏やか、山に囲まれて食べる食事はうまい。良く味わって食べる。半分食べて残りは夕飯に。
テント場の遠景。雪渓でサイトの半分は雪の下とのこと。
到着時には一張しかなかったので、場所は選び放題。といってもフラットな場所は少なく、雪渓からの水がそこらじゅうを張り巡っていた。後から来た人は場所選びが大変だったと思う。
ベンチがあり草木に囲まれたフラットなサイトを確保。
ここで鹿児島から来てるという絵描きの人と出会った。絵を描きながら歩いているとのこと。歩いていい景色があったら絵を描く。そしてまた歩く。そういうのいいね。
テント場周辺の景色。雲の平より秘境感があった。
最初の薬師岳の景色は最高で、それ以降は暑い中のアップダウン連続だった。また次にこのルートを通りたいとは思わなかったな。ただスゴ乗越のカレーは美味しかった。