山と森で

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Bライフの模様、雑感などを綴ります。小さな暮らしを目指しています。これから開墾始まります。

2017.10.26-28 秋の信越トレイル スルーハイク3DAYS DAY3(桂池〜赤池〜袴岳〜斑尾山)

信越トレイルのスルーハイク最終日。今日は桂池から終点の斑尾山まで。この日も約30km歩行予定。途中、毛無山、袴岳、斑尾山と大きなアップダウン有り。特に最後の斑尾山の上りは急傾斜できつかった!

 

静かな朝。まだあたりは暗いが朝5時過ぎに桂池テントサイトを出発。まずは黒岩山を目指す。黒岩山はギフチョウヒメギフチョウが混生する天然記念物指定地域だそうだ。

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6時頃、黒岩山に到着。黒岩山山頂からの眺め。本日曇りなり。台風が接近しているらしく風が強い。暑くなくてちょうど良い。

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山頂のあずまやで朝食を摂る。朝食はいつものメニューで、グラノーラスキムミルク、抹茶粉末を混ぜたもの。腹が膨れて栄養が取れれば良い。グラノーラで糖質、スキムミルクでタンパク質、抹茶でビタミン摂取。

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黒岩山から涌井まではなだらかな下りの林道が続く。ここら辺は退屈だったので走った。テント装備を背負ってもゆっくりなら走れた。ただそのせいなのか、次の日、ケツの上部が激しい筋肉痛に襲われた。

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途中、大将陣なる場所があった。展望が良い場所のため、かつて上杉謙信が陣を構えたところらしい。

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7時30分、涌井に到着。一旦車道にでる。小さな集落がある。ここでセクション3が終わり、セクション2へ。

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涌井を過ぎて毛無山へと向かう途中。畑が広がっていた。

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涌井新池。

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毛無山への登山道はカラマツや広葉樹が混生していた。すごい静かで風に揺れる木々のざわめきが印象的だった。今回のトレイルの中でも印象的に残った場所。

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9時、希望湖に到着。ここからは、昨日桂池のテント場で一緒だったおっさんたちがはまった土砂崩れ現場を避けるため、信越トレイルを少し外れて希望湖周回トレイルに進み沼ノ原湿原を目指す。

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希望湖周回トレイルを経て、沼ノ原湿原に到着。非常にきれいなトイレだった。

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沼ノ原湿原あたりからの斑尾市街は、信越トレイル以外のトレイルも数多く整備されていて、時間があれば廻ってみるのも良いかも。落ち葉満載。

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10時10分、赤池に到着。セクション2が終わり、とうとうセクション1。ここからまずは袴岳へと登る。

ここで斑尾高原ホテル発、飯山駅行きのバス時刻を調べると、13時20分発があり、その次が16時25分と結構間が開くことを知った。何としても13時20分のバスに乗るため、ここからは相当ハイペースで進んだ。今思うと、別に16時25分発を目指してのんびり歩けばよかった。なんでも頑張っちゃう性分。

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袴岳への上り。ここも曇りの天気と強めに吹いていた風、落葉が進んだ樹木で、寂しい雰囲気だったが、逆にそれがとても気に入った。ただ、バスに間に合わせるため、めちゃめちゃハイペースで登ったけど。多分心拍数160は超えていた。

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11時、袴岳山頂に到着。風が強く早々に退散。ここから一旦下って、ラスボス斑尾山へ。

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斑尾山へはスキー場の急斜面を登っていく。雰囲気は良くないが視界が開けていて展望が良い。

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妙高山も良く見えた。

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斑尾山は傾斜がきつく、スルーハイクの終盤かつハイペースで進んできたこともあり、疲労はピークに達していた。登頂せずに下山して帰ろうかと何度も思った。

 

12時20分、斑尾山に登頂!2泊3日で信越トレイル全線踏破!ここから斑尾の街まで下らないと行けないが、バスの時間にも間に合いそう。頑張りました。帰るまでが遠足です。

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トレランの大会で何度かお世話になっている斑尾市街を見下ろす。山の裾野は紅葉真っ盛りで綺麗だった。

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斑尾高原ホテル発のバスで飯山駅に向かう。ホテルの中で着替えと荷物整理をさせてもらった。時間がないので風呂は入らず。

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30分ほどで飯山駅に到着。新幹線も停まる駅ので広くてきれい。新幹線なんて贅沢な乗り物には乗らず、もちろん鈍行で帰る。電車は15時47分発で、出発まで2時間弱の時間がある。

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というわけで、駅隣のスーパーで下山飯。かなり腹ペコ。スーパーにヤッホーブルーイングの地域限定のクラフトビールが置いてあったので嬉しかった。あとはスーパーの惣菜。アジフライ、山賊焼、根菜黒ゴマサラダ。山賊焼は長野の名物。

スーパーで下山飯は少し貧乏臭いが、自分の好きなものを好きな量チョイスでき、かつ、安く仕上がるのでなかなか満足度が高い。空腹にビールが染みる。いい気持ちで帰路についたとさ。

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信越トレイルスルーハイクのまとめ、気付き

信越トレイルのスルーハイクは2泊3日も十分可能だが、3泊4日でゆっくり回るのが良い

・ブナ、ダケカンバの森、山、稜線、里山、池などバリエーションに富んでいて飽きない。

・ぬかるみが多いのでシューズは防水がいい。暖かい季節はワラーチでいけるはず。

・長時間長距離を歩くことは瞑想である。

・行動着のチョイスは慎重に。寒さを恐れすぎるのもダメ。

・ザックに空きがあるからといって余計なものは持っていかない。軽さと快適さのバランスの見極め。

・ツェルトの張り方のコツを掴んだ。次は自在結びをマスターすべき。

・今度から温度計を持っていくこと。

 

                                  おわり