2018.10.2 秋晴れの高原ハイク 美ヶ原、霧ヶ峰をゆく
台風が過ぎ去った後のスカッとした秋晴れ。こんな時はゆるいハイキングでもしたい気分。
そんなわけでツライ登りのない美ヶ原、霧ヶ峰をのんびり歩いてきた。両方とも百名山に含まれている。
まずは美ヶ原。期待通りのスカッとした快晴!
美ヶ原高原美術館に車を駐めて出発。朝の高原の空気が清々しい。
朝日がまぶしいよ!
牛伏山に登ると広がる高原風景。槍ヶ岳や穂高連峰などがバッチリ見えた。
登り下りはほとんどなくフラットで整備された道を鼻歌交じりに歩く幸せ。のんびり歩きに来たのに小走りしたくなる。
雲上のリゾート王ヶ頭ホテル。アクセスし難い怪しい秘密基地のように見えた。
王ヶ頭に到着。電波塔群が物々しく青空に映える。
王ヶ頭から少し歩くと王ヶ鼻。ここは、晴れていると北アルプスの展望が抜群らしい。今回は到着して少ししたらガスが湧いてきたため、北アルプスが見えたのは一瞬だった。
弱い光ながらもブロッケン現象に遭遇。そのうちに王ヶ頭ホテルに泊まったであろう団体さんが押し寄せてきたのでさっさと退散した。来た道を戻ろう。
牧歌的。
のんびり歩きながら往復2時間半くらいで美ヶ原高原美術館に戻ってきた。お土産を何気なく眺めていると、見た目も名前も北海道のあれにそっくりなモノを発見。オマージュかな。
美ヶ原を後にし、ビーナスラインを通って霧ヶ峰へと車で移動。今回は車での移動になったが、美ヶ原から霧ヶ峰、蓼科山らへんまでは中央分水嶺トレイルとして全長38kmのコースが設定されているので歩いていけるのだ。
いつか歩きたい。片道なら余裕と思うが車の回収が難しくなるので歩くとしたらトレランスタイルで往復私設レースか。
車山肩駐車場からスタート。
広がる高原が目にやさしい。が、高原にも飽きてきた笑
30分ほどで車山山頂に到着。駐車場から近いこともあって人もたくさんいた。
山頂から見える南アルプス方面。遮るものがなく清々しい。
神社の鳥居と向こうに見えるは八ヶ岳。なかなか神々しい。
ここからは山彦尾根を通ってゼブラ山方面へと行き、霧ヶ峰をぐるっと一周。車山以降はほとんど人がいないので静かに歩ける。木々が少し色づいていた。季節が過ぎるのが早い。
1時間ほどでぐるっと一周。おしゃれ看板のクヌルプヒュッテが気になった。
たまにはのんびり歩くのもよかったのだが、やはり物足りなく感じた。わかってはいたが、美ヶ原、霧ヶ峰はアクセスもよく登山というよりハイキングで、体力がない人や普通の観光客でも歩けるような場所だった。
同じ風景でも困難な道のりを経て出会った風景の方が印象に残る。
エベレストの山頂にヘリコプターで降り立つのと、直接登ってたどり着くのでは、見える景色は同じだが、味わえる感動は大きく違うはず。
歳をとったせいか、感受性が衰えてきた気がする。もっと刺激的で困難な道のりを歩めということか。ドーパミン、インフレ。
以上
2018.9.10-13 後立山連峰縦走 4DAYS DAY4(白馬大池〜栂池高原)
後立山連峰縦走最終日。本日はサクッと下山し食べたいご飯を食べるだけ。
下山する前に白馬岳でご来光でも眺めようかと朝3時半ころテントを出発。雨は降っていないがガスっている。 荷物はレインウエアと水くらいと軽くしてるので足取りも軽やか。白馬岳までコースタイム3時間半を1時間半くらいで到着。
標高を上げるにつれて風が勢いを増し、周囲を漂うガスが風に吹かれ、体が濡れるほど。頂上についてもガスは晴れず、風は身体から体温を奪い、停滞してると寒さで震えてきた。
頂上で食した定番朝食。グラノーラwithスキムミルク。さらに体が冷えた笑
足踏みしたり、腿上げしたり、ストレッチしながら寒さに対抗してガスが晴れるのを待つが、6時を過ぎても太陽は見えず、諦めて下山。
再びの白馬大池。
7時頃テント場に着くと、周りの人たちはもう片付け終わって出発する頃合いだった。急いでもいないので、ゆっくり撤収に取り掛かる。
撤収完了!あとは下山するのみ。雑踏と喧騒にまみれた俗世界へ。
人は山に登ると仙人になり、谷へ降りると俗人になる。というキャッチコピーを昔どこかで見た。みんなが山に登って朝日を眺めたら争いごとはなくなると毎回思う。今日は朝日は見えなかったが。
さらば白馬大池。さらば山。
なんという名前の蝶か。綺麗なような禍々しいような。
出発して20分ばかり歩くと乗鞍岳に到着。
ゴロゴロした石の道を下っていくと栂池自然園が見えてきた。
歩きやすい木道出現。ゴール近し。
9時半、栂池自然園に到着。お疲れ様でした。
ここからロープウェイとリフトで麓まで一気に降りれる。とても楽チン。
麓の駅の看板で歩いてきた道のりを確認し、満足。
足湯で4日間の疲れを癒す。
おやきが無性に食べたかったのだが、平日のせいか、時間が早いのかわからないが閉まっていて残念。
JR白馬大池駅まで徒歩で移動する。google先生によると栂池高原駅から白馬大池駅まで徒歩50分くらい。
初めてみた塩の道。ここもロングトレイルとしていつか歩いてみたい。
農村を眺めながら歩いてるとあっという間に白馬大池駅に到着。
電車の時間まで40分程度あったので、荷物を全て広げて装備を乾かす。
白馬大池駅から40分くらい電車に揺られていると信濃大町駅に到着。栂池高原で叶わなかったおやきを食べた。
食欲は止まらず。1時くらいだったので信濃大町でお昼を食べてから帰ることにした。google先生に相談すると、お店の選択肢は多くないが、ネパールレストランがあるとのこと。ネパールを懐かしく思いそこに決めた。雰囲気のある寂れた商店街を進む。
でん。その名もヒマラヤンシェルパ。
天井にはタルチョが飾られ、壁にはエベレスト登山などの記録写真やメニューが無秩序に並べられていい味を出してる。ネパールの方3人くらいが働いていた。
当初はネパールで食べた思い出深いダルバードを頼む予定だったが、チーズナンがとても美味しそうだったのでカレーセットにした。他にサラダとネパールチャイもついてきた。焼きたてのチーズナンはとてもうまくてボリューム満点。
お会計の時に店員さんにネパール行ったことあるよと言ったら、反応薄く少しだけ微笑んだだけだった。大きなリアクションを期待していたので少しがっかり笑。
下山飯にも満足し、道の駅によりながら帰った。
今回の装備品。体重計がないので重さは測っていないがパッキングウェイトで6〜8kgくらいだと思う。行動着は、短パン、薄手のウールのロングTがメインだったが、晴れだったら寒さを感じることはなくちょうどよかった。ダウンパンツを持っていったが使わなかった。
4日分の食料。特に計算などせず適当に持っていったのだが過不足なく消費したので適量だったのだと思う。
久々の縦走は当初は天候が心配だったが、ほとんどの行程で雨に降られずに済んだので楽しく歩けた。お次はどこ行こう?
以上
2018.9.10-13 後立山連峰縦走 4DAYS DAY3(唐松岳〜白馬鑓ヶ岳〜白馬岳〜白馬大池)
後立山連峰縦走3日目。今日は不帰キレット越えが待ってるよ。不帰だなんて不吉なネーミングだ。
無事不帰キレットを越えたら白馬岳まで行くことは決めていたが、そこから先、どこまで行くかはペースや時間、天候、気分次第。
今のところ選択肢は4つ。展望が良さそうな白馬頂上荘で泊まるか、翌日の下山が楽な白馬大池まで行くか、頑張って朝日小屋まで行くか、それとも今日中に栂池自然園まで行って下山しちゃうか。
5時半ごろ、唐松岳頂上で日の出の時間に合わせて出発。昨日から合わせると3度目の唐松岳頂上から朝日を眺める。
山肌が朝日に照らされてほのかに赤く染まり、くっきりとした陰影を浮かび上がらせる。やっぱり山は晴れた日の朝が一番良いよね。
朝日によって遠くの山に手前の山の影ができ上がる。
十分ご来光を堪能したので、不帰キレットへGO。ヘルメットをがっちり装着。
垂直気味の岩壁や、足幅が狭いトラバースなどを、鎖や両手両足を駆使しての登り下りが連続する。滑落しないよう慎重に身体を運ぶ。足の置き場、掴む場所などを考えながら登り下りするのは楽しい。ボルダリングもきっとこんな感じで楽しいのだろう。
ここら辺が一番危険で怖かった。写真じゃ伝わりづらいが、崖の間にハシゴを通してあるが、掴めるのはぶらんぶらんした鎖のみ。バランスを崩して谷側に落ちようもんならあっという間にサヨウナラ。
不帰キレットは無事通過できた。集中していたせいかあっという間の感覚。不帰キレットは八峰キレットよりも難度が高いと思う。八峰キレットは危険箇所が1、2箇所でそこを集中すればよいが、不帰キレットは、危険箇所が連続するので集中力が途切れたり肉体的疲労が増しやすい。
不帰キレットを越え、天狗の大下りをひいこら言いながら登るとそこから先は天国。今までの厳しい岩稜帯とは対照的な緩やかな稜線!曇りがちな天気が少し残念だが、難所をクリアした開放感とこれから待っている稜線歩きに血湧き肉躍る。
8時20分、予定より早く天狗平に到着。小屋は改装中でテント泊のみ、売店はやっていた。ここからは白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳の白馬三山が待っている。
最初は白馬鑓ヶ岳。大した登りではないのだが脚が重い。久しぶりのテント泊装備を背負っての縦走のせいなのか、岩稜帯を登り下りしたせいなのか。邪魔臭いのであまり好きではないが、ストックを取り出し脚への負担を減らす。
9時10分、白馬鑓ヶ岳に到着。山頂付近はガスに包まれ展望なし。ここら辺から少ないながらもハイカー達とすれ違うようになってきた。
鑓ヶ岳をパスし、お次は壁のようにそびえる杓子岳。元気があったら登っていたかもだったけど巻道があるので当然巻くよね。
右手奥に見えるは白馬岳。頂上はずっと雲にかかったままだった。下りやフラットだと快適に脚が進む。
10時20分、当初宿泊を予定していた白馬頂上荘に到着。あまりに早すぎるので、次へ進むことにした。この時は朝日小屋まで行こうと意気込んでいた。
白馬頂上荘から少し登ったところにある白馬山荘に到着。少し寒かったし、お腹も減っていたので、白馬山荘でラーメンかカレーなんか食べたいなと思って重たい足に鞭打って登ってきたのだ!
白馬山荘のレストランは超綺麗。ちょっとしたホテル並み。
そしてメニューだ。カレーもラーメンもある!一刻も早く糖質と温かいものをお腹に入れたかった。
がが、なんと、昼食メニューの提供は11時30分からだって。現在時刻は10時55分。やる気のなさそうな大学生とおぼしき店員に(気持ちがささくれだっていたのでそのように見えました)時間前だが提供可能か聞いたが無理とのこと。
しょうがないので軽食メニューにあったおでんを頼んだ。もちろん美味しかったのだが、カレーやラーメンを想定していた旅人の胃袋におでんは少しあっさりしすぎだ。
標識が凝っている山荘は良い山荘。ラーメンを食することは叶わなかったが、白馬山荘はとても綺麗で広く、快適そうな山荘だった。
気を取り直して白馬岳に登る。
11時10分、白馬岳に到着。ガスが少し晴れて展望に恵まれた。
山頂西側(富山県側)にある旭岳。富山湾もはっきり見える。こちらの方角は清水尾根が続き、祖母谷温泉、欅平へと至り、劒岳まで足を伸ばすことができる。いつか行ってみたいルートの一つ。
南側はこれまで歩いてきた杓子岳、白馬鑓ヶ岳。
北側はこれから進む予定の雪倉岳、朝日岳方面。穏やかな稜線が続くとどこまでも歩きたくなる。
次にあるテント場はコースタイム6時間30分くらいの朝日小屋か、2時間30分くらいの白馬大池だ。コースタイムの7割くらいで歩ければ、4時頃には朝日小屋に間に合いそうなので朝日小屋を目指すことにした。
そう思い白馬岳を下っていくと、寒さでお腹が冷えたのか、上品なおでんが効いたのか、急に猛烈な便意に襲われた。白馬山荘に戻ろうかとも思ったが、来た道を戻るのも面倒くさく、また歩いていれば便意もおさまってくるだろうと思い先へ進んだ。が、全然おさまらない。むしろ悪化の一途。
朝日小屋までは絶対持たないと確信し、方針転換、目標を白馬大池に変更。ゆっくりと、腸に刺激を与えず、なおかつ迅速に行動するという、思いがけず非常に困難なタスクを課せられた。無事遂行して人間としての尊厳を守れるだろうか。
三国峠の分岐で、行くはずだった雪倉岳方面に後ろ髪を引かれつつ、小蓮華山方面へ。後日写真をみていい稜線だなあなんて思うが、意識は身体(主に大腸)に集中しているためここら辺の景色には印象がない。マインドフル!
12時20分、小蓮華山に到着。ここで小休止していると便意もいつのまにか小休止していて安堵。
しかしいつあいつが復帰してくるかわからないので、足早に白馬大池(という名のトイレ)を目指す。しばらく歩くと池が見えてきた。目的地が視認できて少しホッとするが、小学生がトイレの前まで来たのに安堵でおもらしをするという教訓を思い出し、再度気を引き締める。
13時30分、白馬大池に無事到着。タスク遂行。
スッキリしたら、フラットで広々としたテント場にツエルトを張る。ここは基本ペグで設営。テント場からの景色はあまり良くない。トイレはわりと綺麗。
この旅初めてのビール。500円なり。明日は下山のみなので、おつまみ兼行動食として持ってきたするめを食べ尽くす。テント場は自分も含め3張りで静かに過ごせると思ったが、後々、白馬からインターナショナルスクールの学生たちの団体が大挙して来たため、非常に賑やかになった。
しばらくすると雨が降ってきて、朝方まで降ったり止んだりのあいにくの天気。
夜ご飯は、ビバークレーションのカレー味と乾燥野菜をただお湯で戻しただけの汁。汁は滋味深いといえば滋味深いが正直味噌が欲しい。味わうというより栄養補給と割り切った。ビバークレーションのカレー味は初めて食すが、少しパンチが足りない気がした。今度買うときは他の味にしよう。
今日も歩いている最中は天候のくずれもなく、岩稜帯、稜線歩きを楽しめた。
明日は下山だ。時間が許す限り歩いていたい。
続く
2018.9.10-13 後立山連峰縦走 4DAYS DAY2(冷池山荘〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜唐松岳)
後立山連峰縦走2日目は、鹿島槍ヶ岳、五竜岳を経て唐松岳まで。日本3大キレットの一つ、八峰キレット越えが待っている。
昨日は夜中雨が降り続いた。いつものことだが、あまり眠れずなんども目がさめる。4時頃、だらだらしながら出発の準備。この頃には空が晴れて、今日は好天が望めそうな気配だった。
5時前に冷池山荘を出発。5時半頃には日が出てきて、この旅で初めて展望に恵まれ嬉しくなる。西の方角に朝日を浴びる立山、剱岳がよくみえた。
5時半、布引山に到着。刻々と変わる空がとても綺麗だった。標識が十字架のよう。
布引山の山頂から鹿島槍ヶ岳を望む。鹿島槍ヶ岳は双耳峰で手前にみえるのが南峰、奥にみえるのが北峰。こちら側(南側)から見るとどっしりとした山容だが、反対側から見るとまた違う印象を受けた。
太陽が暖かい。
雲が山を乗り越える様子は見てて全然飽きない。遠くには槍ヶ岳や薬師岳が確認できた。雨上がりの澄んだ空気の中だと遠くの山までくっきりはっきり。
6時10分、鹿島槍ヶ岳南峰に到着。昨日とは打って変わっての好展望で雲海が広がる。
6時50分、南峰から下ってまた登り、北峰に到着。
鹿島槍ヶ岳北峰から南峰を眺める。こちら側から見ると確かに槍っぽさがある。
これから待っている八峰キレットは、雲が覆い尽くしていてその姿を見せてくれない。ボス感満載。日本3大キレットとはどんなものか。ここからはヘルメットを着用し気を引き締める。
ここが八峰キレット核心部らしい。空中にハシゴがかけられ緊張を強いられる。八峰キレットは確かに鎖場やハシゴが連続するが、本当に危険と思われる箇所は2箇所くらいだった。そこもしっかり3点支持ができていれば問題ないレベルと思う。
高度感がある垂直のハシゴがあったり。霧で岩やハシゴが濡れており、少し気になった。雨が降っていたらもっと難度が上がるので、ほんと雨でなくてよかった。
ここは足場が狭く、滑落したら助からなそうなので怖かった。普通に行動できれば問題ないが、恐怖心が動きを鈍らせる。どんな時でも平常心。波紋。ジョジョで学んだことだ。
7時40分、八峰キレットを無事通過し、キレット小屋に到着。すれ違う人がおらず、渋滞や足止めがなかったため、かなり早いペースでキレットをクリアできた。
キレット小屋は、よくまあこんな場所にこんな立派な建物を建てたなというのが感想。
お次は五竜岳を目指す。難所を超えたので一安心。ここからはハイキングを楽しもう。
鹿島槍ヶ岳を振り返る。堂々とした山容で双耳峰がカッコ良い。
ロマン感じる野鳥。
10時40分、五竜岳に到着。
頂上からは360度の大展望が楽しめた。これから進む方向の稜線がどこまでも伸びる。唐松岳、白馬鑓ヶ岳が待っている。
雷鳥と遭遇。劒岳をバックに写真に納めた。
13時、本日の宿泊地である唐松頂上荘に到着。立派で綺麗な山小屋だった。八方尾根から登ってくる登山客が多く、天候も良いのか、今までの山荘よりも多くの登山客で賑わっていた。
可愛いフォントの案内板。小屋付近の案内板がきちっと整備されていて個性があるところは、大抵山小屋のホスピタリティも良い。
山荘から少し下ったところにテント場がある。晴れていることのありがたさよ。寝袋やグランドシートなど、濡れた装備を広げて乾かしながら早速ツエルトを張る。ペグが刺さらないので石で固定。
ツエルトを貼り終えたら腹が減ったので、小屋でカップヌードルを購入。500円なり。カップヌードルなんてものすごい久しぶりに食べたが、ものすごくうまかった!暖かさとしょっぱさが身体にベストマッチ!
腹ごしらえをしたら、散歩がてら小屋から20分くらいの唐松岳へ登る。
一旦テントへ戻り、アルコールを摂取しながらしばし休憩。夕暮れ時を見計らって再び、唐松岳へ。山頂が近いっていいね。沈む夕日をずっと眺めていた。
雲海と夕日のコントラストが素晴らしく、この風景をいいカメラで納めたくなったよ。今流行りのミラーレス一眼とかどうかなと思って後日調べてみたら、なかなか良いお値段することがわかりとりあえずは諦めた。ドローンからの空中撮影もしたいなんて思って後日調べてみたら(略)
夕日を眺めていたら暗くなってきたので、テント場へ戻り、簡単な夕食を作成。フリーズドライの豚汁に自家製乾燥きのこと人参をいれてみた。今回の山行で初めて乾燥野菜を導入してみたのだが、なかなかいけるなと。軽くて栄養があるし、自分で作れば安く上がるし、お湯に入れて戻すだけなので調理も簡単。
あまり記憶がないが、8時頃就寝したと思う。テント場は無風に近く、上下ダウンを着用すると暑いくらいだった。夜中ツエルトから少し頭を出して空を見ると綺麗な星空が広がっていた。明日も好天が期待できそう。
続く
2018.9.10-13 後立山連峰縦走 4DAYS DAY1(扇沢〜爺ヶ岳〜冷池山荘)
9月の連休で人が混む前に、そして本格的に寒くなる前に北アルプスに行かなくては!ということで、北アルプスの中でも未踏の地である後立山連峰を縦走してきた。
扇沢から入り、そのまま北上して鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳を通りながら栂池自然園へと下るルートで計画。
今までこのエリアを歩いてこなかったのは、高所恐怖症なので八峰キレット、不帰キレットという難関ルートにビビっていたためである。
鎖場やハシゴが連続し、滑落のおそれもあるこのルート。高所恐怖症なのにそんなもの楽しめるかと。趣味で死にたくはないが、歩いたことないルートを歩きたいという気持ちが勝り、今回のルート選定に至った。とりあえず死にたくないので登山用ヘルメットをポチった。
問題は天候である。ここ最近は雨が続き、天候が不安定。てんきとくらすでは前日まで4日間のうち3日は登山指数C、2日目だけAという微妙な感じだった。雨の中キレット越えはしたくないなーなんて思っていたが、山の天気なんてコロコロ変わるし、とりあえず行っとけと。
朝3時におきて、信濃大町駅まで車を飛ばす。6時前に信濃大町に到着し、無料駐車場に車を停める。
信濃大町駅前から登山口である扇沢までバスで40分くらい。7時10分のバスに乗る予定だったが、6時15分発の便があることを直前に知り、目の前に止まっていたバスに飛び乗る。自分が着席するかしないかぐらいでバスは出発。見回すと乗客は自分だけ。空はどんよりしているが雨は降っていないぞ。よしよし。
バスの中で爆睡している間に扇沢に到着。雨だね・・・。
それもかなり強め・・・。予定よりスタートが1時間早まったので雨が止むのを待とうとも思ったが、到底止みそうにない空模様なので意を決してスタート。
7時すぎ、柏原新道を登り始める。歩いて10分もすれば靴の中がビショビショ。不快感がすごい。
歩いていると雨はどんどん強くなっていく。防水機能のないiphoneSEを取り出す気にもなれず、写真はほとんど撮らず。でかいのが気にくわないがiphone7以降の防滴機能がついたモデルが欲しくなった。
10時、種池山荘に到着。稜線まで3時間程度。ようやく稜線に出られたが、雨は止まず視界不良甚だしい。止まると寒くなるので、休憩せず先へ進む。
種池山荘の方を振り返り、少しだけ稜線上の霧が晴れた瞬間。これがこの日最初で最後のハイライト。
11時、爺ヶ岳に到着。展望ゼロ。とりあえず写真だけ撮ってさっさと進む。英語バージョン側の標識を撮ってしまっていたがめんどくさかったため撮り直しはせず。
12時、本日の宿泊地である冷池山荘に到着。つめたいけと読むことは最近知った。ずっとひやいけだと思ってた。
雨で冷えた体を粕汁で温める。250円なり。雨が止まないので自炊室で待機させてもらう。ストーブをつけてもらいたかったが、4時からということで贅沢は言うまい。屋根のあるありがたさよ。
談話室で雑誌などを読みながら天候の回復を待つ。2時過ぎに雨が小康状態になったのを見計らって、風雨しのげる天国から這い出し渋々テント設営。こんな天候のせいなのかわからないが、この日のテント泊は自分一人だった。
テント場からの景色。相変わらずどんより。
やることもないので、来る時コンビニで調達したウイスキーと焼酎で早めの晩酌。ペットボトルのウイスキーは軽量かつアルコール度数が高いので登山に向いている。
つまみはナッツとするめ、カワハギ、チーかま。つまみでタンパク質補給。
夜ご飯はモンベルのリゾッタってやつを初めて食す。モンベルのオンラインショップでヘルメットを買う際、あと1000円くらいで送料無料になるので試しに3袋程度買ってみたのである。
アルファ米だとお湯を入れてから食べられるまで15分くらいかかるが、これは3分程度ですぐ食べられる。お湯なしでそのままポリポリ食べられるらしい。味は普通に美味しかった気がする。
7時前に就寝。雨は相変わらず降っているものの、風もなく寒くなかった。
明日は八峰キレット越えが待っている。晴れるといいな。
続く
2018.8.7 曇天ハイク&トレラン、編笠岳〜権現岳〜三ツ頭〜八ヶ岳横断歩道
あの暑かった八月はすでに終わり、秋の気配が漂ってきた。月日が経つのが早い。
八月初旬に権現岳周辺をサクッと登ってきた。もうすでに当時の記憶が薄れかけているが、なんとか思い出して適当に書き起こす。
登山当日は、晴ればかりの日が続いていた中、前日の夜に雨が降り、朝からどんよりとした曇天模様。湿度が高く蒸し蒸ししていた。
観音平からスタートし、編笠山、権現岳を登って、三ツ頭、天女山方面へと下る。その後八ヶ岳横断歩道を通って観音平へと戻るラウンドコース。
どうせ展望は期待できないので、トレラン要素強めのコースを計画。
八ヶ岳横断歩道、三ツ頭らへんのルートは「八ヶ岳スリーピークス」という人気トレランレースのコースの一部なので多分走れるトレイルなのではないかと想定。
ちなみスリーピークスには3年連続エントリーを試みているが、毎年落選している。
2年前に「信越五岳」で100kmを完走してからはトレランの大会に出場しなくなった。100km完走するまでに、20km、50km、70kmの大会と段階を踏んでステップアップしてきた。次は100mile(160km)が目標だったのだが、燃え尽き症候群なのか、環境の変化か、エンジョイレベルに身を落としてしまった。
健康とリフレッシュのために走っているのであって、わざわざ100mile走って身体に最高レベルのダメージを与えることは本末転倒である(という言い訳)。
トレランは大会で走る必要なんてなくて、自分で勝手に走れば良い。高額なエントリー代も不要だ。また、コースは自分で計画する方が楽しいのだよ(という言い訳)。
話を戻し、 6時20分、ガスガスの中、観音平からスタート。ひとっこ一人いない孤独なスタート。(駐めた軽トラに哀愁が漂う)
序盤は、笹が茂った歩きやすい整備されたトレイルが続く。傾斜もきつくなくワシワシと登る。
霧に包まれて、薄暗い森を黙々と歩く。
鹿の食害を防ぐためだろうか、木の幹に黒い巻物が施されていた。
7時20分、押手川に到着。地形は少し開けてフラット。ここら辺一帯は原生林らしく、苔と古びた木がいい雰囲気だった。
時たま、後光が差す。空気中の水蒸気が光に照らされて白く光る。
8時、編笠山に到着。予定通り展望悪し!早々に次へ進む。お次は権現岳。
編笠山から少し下ると、ガスの中、うっすらと浮かび上がる青年小屋。
泊まることはないだろうが、一応テント場チェック。広くてフラット。
青年小屋から編笠山を振り返る。綺麗な円錐形をしている。
権現岳までの道のりは岩場がメインとなり、そこまで危険ではないが、岩場のトラバースなどもあり、飽きずに歩けた。
雲に浮かぶ稜線。いいね。
9時10分、権現小屋に到着。小屋番は水汲みに行ってるので留守とのこと。
9時20分、権現岳に到着。前よりガスが濃くなり、予定通り展望悪し!
展望が恵まれないとわかっているのになぜ山に登るのか。なぜだろう。わからない。
権現岳を過ぎたらあとは下り基調。視界不良のまま八ヶ岳横断歩道の分岐まで下る。雨と霧で濡れた笹や下草が足をびちょびちょにしてとても不快だった。
長い下りを下ること約1時間半、11時頃、八ヶ岳横断歩道の分岐に到着。
八ヶ岳横断歩道は、想定通り走りやすく整備されたトレイルでトレランに適したコースだった。ただ横断歩道という可愛らしい名前とは裏腹に、結構な登り下りが連続してなかなかハードだった。登りも走ろうと思えば走れるレベルの傾斜なのでトレーニングに最適。
路傍に落ちていた動物の骨と思われる物体。背骨?
12時半、八ヶ岳横断歩道内にある三味線の滝に到着。1時間半走って汗かいた体をリフレッシュ!
ワラーチだとそのままドボンも可能、足も洗えるよ!冷たくて気持ち良い。ただこの後もまだ走るのでまた足は汚れるよ!
三味線の滝から30分ほど走り、ゴールの観音平に到着。
久しぶりに全身に疲労を感じるぐらい走った。だいぶなまった。今から100mile走るには準備に一年はかかりそう。走らないけど。
以上
ご近所さんのおすそ分け、初めてのジビエ
たまには山登り以外のことも書こう。
野菜のおすそ分け
現在仕事で管理している田んぼの地主のおばあちゃんから、おすそ分けをよくいただく。
おばあちゃんは86歳なのだが、毎日畑仕事に精を出していて、とても元気で頭もしっかりしている。よくおしゃべりさせてもらってる。
おばあちゃんが手がけている畑は、手入れが行き届いてとても綺麗で感心してしまう。
その畑で取れたものを、たまに分けてくれるのだ。
今までもらったのは、ズッキーニ、キュウリ、じゃがいも、レタス、インゲン、とうもろこし、桃など多岐にわたる。無農薬で育てているので本当に美味しい。
また、畑や田んぼのことに詳しく、色々と教えてくれる。まさに「百姓」で、生活の知恵がすごい。
初めてのジビエ
現在住んでいるエリアは、シカ、イノシシ、猿が頻出する。現在住んでいる家の前は、雑草が茂っている広めの空き地なのだが、近所ではシカパークと呼ばれているらしく、野生のシカが頻出する。今まで早朝に4回ほど目撃した。
猿やイノシシに畑やたんぼを荒らされることも多いそう。鳥獣害が多いので、猟師さんも活動している。
ある日、田んぼ作業中に知り合いの猟師さんがに通りかかって、「イノシシ食うか?」と声をかけられ、もちろん「いただきます!」と返事をし、獲ったばかりのイノシシ肉を分けてもらった。
でーん。多分2kgとかある。
イノシシ肉は今まで食べたことがない。初めてのジビエ料理は、適当に甘辛く煮込んでみた。少し歯ごたえがあってとてもうまい。臭みなど全くない。
あばら骨周辺の肉が綺麗に取れなかったので、魚焼きグリルで焼いてみた。ワイルドにかぶりつく。とっても美味。
食べきれないので、そのほとんどは冷凍保存した。後日、シンプルに焼肉に。塩胡椒だけで十分うまい。
いただいてばかりなので、何かこちらからお返しができるようにならないといけない。
ちなみに今冬に罠の狩猟免許取得を計画中。
以上