【基礎】縄張り、水盛り、遣り方
抜根が終わったので、これからいよいよ小屋づくりが始まる。
まずは基礎づくりから。
基礎の形式は独立基礎とする。小屋面積は3640mm×2730mmとし、束石を12個置く予定。
基礎をつくる準備段階として「遣り方」を設置していく。
この作業は、建設位置の確認、基礎の位置出し、水平出しなどに必要。
<必要な道具、材料>
・角杭 10本
・貫板 2m×9本
・バケツ
・ホース
・ハンマー、掛矢
・ビス38mm
・メジャー
縄張り
縄張りとは、これから建てる建物の位置を大まかに決める作業のこと。
地面に縄を張って、建物の面積や位置関係を確認する。
めんどくさいので省略した。
建設予定の小屋の面積は3640mm×2730mmなので、その一回り外側に角杭を打設する。
貫板は2mの長さで売っていたので、材料を余計にカットしなくて良いように、長辺方向は5m、短辺方向は4mの長さで杭位置を決めた。
建物の向きは東西南北を揃えるのが基本と思うが、コンパスを持っていなかったため、太陽の位置から適当に決めた。 (phoneにコンパスアプリがあることをあとで知る。)
本来はこの段階から、三平方の定理を使って長さと直角をしっかり計測したほうが良いらしいが、面倒臭くてメジャーと目測で位置決めをした。
今思えば、いろいろな作業を適当にやりすぎである。
4隅の杭を打設したので、周囲に張り巡らす貫板を置いてみる。だんだんとイメージが湧いてきてちょっぴり嬉しい。
貫板を角杭に打ち付けるため、貫板の切れ目に角杭を打設。
この角杭は今後の基礎づくりの基準となるため、一直線かつ垂直に打設するのが良いらしい。
作業している時はそんなことはつゆ知らず、だいたいまっすぐかなってレベルで適当に打設したが、遠目に見るとだいぶ曲がっている。やり直すのも面倒臭いので、そのまま作業を進めることにした。(水平器を使えば鉛直も確認できることをあとで知る。)
水盛り
全ての杭を打設し終わったら、水盛りと呼ばれる、角杭に基準となる高さの印をつける作業をする。
バケツに水を入れる
↓
バケツから細いホースを伸ばす
↓
打設した杭までホースを伸ばし、水の高さのところに印をつける
水が平らになると書いて水平。ホースの先の水位はバケツの水位となるので、各角杭に地面の高さに依存しない、同じ高さの印をつけることができる。
ホースを引っ張って、杭に沿わせるとホース内の水が一定の高さを示す。この水位に合わせて杭に印をつけていく。真横から確認するとズレが少ない。
原始的な方法だが精度は高く、確認のため3週計測したが、問題なく同じ高さを示した。(当たり前だ)
遣り方
全て杭に水平の印をつけ終わったら、今度はつけた印に合わせて貫板を杭に取り付ける。貫板の取り付けはビスで固定した。
貫板の水平を確認しながら、杭にビスで留めていく。
角杭を適当に打ったせいで、貫板と平行になっておらず、大きな隙間ができてしまった。(適当な作業の弊害が少しづつ蓄積されている感)
そんな時は強引にクランプで固定してどんどんビス留めしていく。独りで作業する場合、クランプは必須アイテムである。
全周の貫板を設置したあと、対角方向にも板を渡して水平を確認してみた。適当にやっている割には水平になっていたので満足。
今後この遣り方が基準になるので、気休め程度だがずれないよう筋交いを四隅に打設。筋交いは杭同士を結合しないと意味なさそうだが、資材がなかったので貫板のところで固定した。
遣り方完成。一気に現場感が出てきた。
立派な工作物が出来上がって満足だが、作業がいい加減なせいで精度はすこぶる悪い。高い精度を求めるには技術と慣れが必要。作るのは小さな小屋なので、高い精度は必要ないと思いたい。
素人がする作業なので、ある程度の妥協は必要。
パレートの法則というものがある。成果の8割は2割の時間で生み出される。残り2割の成果を求めるから膨大な時間が必要となるのである。
ただの小屋に100%の精密さは不要だ。対象物に見合ったレベルの技術を選定するのも技術である。
という言い訳を自分に聞かせながら作業した。