2018.9.10-13 後立山連峰縦走 4DAYS DAY1(扇沢〜爺ヶ岳〜冷池山荘)
9月の連休で人が混む前に、そして本格的に寒くなる前に北アルプスに行かなくては!ということで、北アルプスの中でも未踏の地である後立山連峰を縦走してきた。
扇沢から入り、そのまま北上して鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳を通りながら栂池自然園へと下るルートで計画。
今までこのエリアを歩いてこなかったのは、高所恐怖症なので八峰キレット、不帰キレットという難関ルートにビビっていたためである。
鎖場やハシゴが連続し、滑落のおそれもあるこのルート。高所恐怖症なのにそんなもの楽しめるかと。趣味で死にたくはないが、歩いたことないルートを歩きたいという気持ちが勝り、今回のルート選定に至った。とりあえず死にたくないので登山用ヘルメットをポチった。
問題は天候である。ここ最近は雨が続き、天候が不安定。てんきとくらすでは前日まで4日間のうち3日は登山指数C、2日目だけAという微妙な感じだった。雨の中キレット越えはしたくないなーなんて思っていたが、山の天気なんてコロコロ変わるし、とりあえず行っとけと。
朝3時におきて、信濃大町駅まで車を飛ばす。6時前に信濃大町に到着し、無料駐車場に車を停める。
信濃大町駅前から登山口である扇沢までバスで40分くらい。7時10分のバスに乗る予定だったが、6時15分発の便があることを直前に知り、目の前に止まっていたバスに飛び乗る。自分が着席するかしないかぐらいでバスは出発。見回すと乗客は自分だけ。空はどんよりしているが雨は降っていないぞ。よしよし。
バスの中で爆睡している間に扇沢に到着。雨だね・・・。
それもかなり強め・・・。予定よりスタートが1時間早まったので雨が止むのを待とうとも思ったが、到底止みそうにない空模様なので意を決してスタート。
7時すぎ、柏原新道を登り始める。歩いて10分もすれば靴の中がビショビショ。不快感がすごい。
歩いていると雨はどんどん強くなっていく。防水機能のないiphoneSEを取り出す気にもなれず、写真はほとんど撮らず。でかいのが気にくわないがiphone7以降の防滴機能がついたモデルが欲しくなった。
10時、種池山荘に到着。稜線まで3時間程度。ようやく稜線に出られたが、雨は止まず視界不良甚だしい。止まると寒くなるので、休憩せず先へ進む。
種池山荘の方を振り返り、少しだけ稜線上の霧が晴れた瞬間。これがこの日最初で最後のハイライト。
11時、爺ヶ岳に到着。展望ゼロ。とりあえず写真だけ撮ってさっさと進む。英語バージョン側の標識を撮ってしまっていたがめんどくさかったため撮り直しはせず。
12時、本日の宿泊地である冷池山荘に到着。つめたいけと読むことは最近知った。ずっとひやいけだと思ってた。
雨で冷えた体を粕汁で温める。250円なり。雨が止まないので自炊室で待機させてもらう。ストーブをつけてもらいたかったが、4時からということで贅沢は言うまい。屋根のあるありがたさよ。
談話室で雑誌などを読みながら天候の回復を待つ。2時過ぎに雨が小康状態になったのを見計らって、風雨しのげる天国から這い出し渋々テント設営。こんな天候のせいなのかわからないが、この日のテント泊は自分一人だった。
テント場からの景色。相変わらずどんより。
やることもないので、来る時コンビニで調達したウイスキーと焼酎で早めの晩酌。ペットボトルのウイスキーは軽量かつアルコール度数が高いので登山に向いている。
つまみはナッツとするめ、カワハギ、チーかま。つまみでタンパク質補給。
夜ご飯はモンベルのリゾッタってやつを初めて食す。モンベルのオンラインショップでヘルメットを買う際、あと1000円くらいで送料無料になるので試しに3袋程度買ってみたのである。
アルファ米だとお湯を入れてから食べられるまで15分くらいかかるが、これは3分程度ですぐ食べられる。お湯なしでそのままポリポリ食べられるらしい。味は普通に美味しかった気がする。
7時前に就寝。雨は相変わらず降っているものの、風もなく寒くなかった。
明日は八峰キレット越えが待っている。晴れるといいな。
続く
2018.8.7 曇天ハイク&トレラン、編笠岳〜権現岳〜三ツ頭〜八ヶ岳横断歩道
あの暑かった八月はすでに終わり、秋の気配が漂ってきた。月日が経つのが早い。
八月初旬に権現岳周辺をサクッと登ってきた。もうすでに当時の記憶が薄れかけているが、なんとか思い出して適当に書き起こす。
登山当日は、晴ればかりの日が続いていた中、前日の夜に雨が降り、朝からどんよりとした曇天模様。湿度が高く蒸し蒸ししていた。
観音平からスタートし、編笠山、権現岳を登って、三ツ頭、天女山方面へと下る。その後八ヶ岳横断歩道を通って観音平へと戻るラウンドコース。
どうせ展望は期待できないので、トレラン要素強めのコースを計画。
八ヶ岳横断歩道、三ツ頭らへんのルートは「八ヶ岳スリーピークス」という人気トレランレースのコースの一部なので多分走れるトレイルなのではないかと想定。
ちなみスリーピークスには3年連続エントリーを試みているが、毎年落選している。
2年前に「信越五岳」で100kmを完走してからはトレランの大会に出場しなくなった。100km完走するまでに、20km、50km、70kmの大会と段階を踏んでステップアップしてきた。次は100mile(160km)が目標だったのだが、燃え尽き症候群なのか、環境の変化か、エンジョイレベルに身を落としてしまった。
健康とリフレッシュのために走っているのであって、わざわざ100mile走って身体に最高レベルのダメージを与えることは本末転倒である(という言い訳)。
トレランは大会で走る必要なんてなくて、自分で勝手に走れば良い。高額なエントリー代も不要だ。また、コースは自分で計画する方が楽しいのだよ(という言い訳)。
話を戻し、 6時20分、ガスガスの中、観音平からスタート。ひとっこ一人いない孤独なスタート。(駐めた軽トラに哀愁が漂う)
序盤は、笹が茂った歩きやすい整備されたトレイルが続く。傾斜もきつくなくワシワシと登る。
霧に包まれて、薄暗い森を黙々と歩く。
鹿の食害を防ぐためだろうか、木の幹に黒い巻物が施されていた。
7時20分、押手川に到着。地形は少し開けてフラット。ここら辺一帯は原生林らしく、苔と古びた木がいい雰囲気だった。
時たま、後光が差す。空気中の水蒸気が光に照らされて白く光る。
8時、編笠山に到着。予定通り展望悪し!早々に次へ進む。お次は権現岳。
編笠山から少し下ると、ガスの中、うっすらと浮かび上がる青年小屋。
泊まることはないだろうが、一応テント場チェック。広くてフラット。
青年小屋から編笠山を振り返る。綺麗な円錐形をしている。
権現岳までの道のりは岩場がメインとなり、そこまで危険ではないが、岩場のトラバースなどもあり、飽きずに歩けた。
雲に浮かぶ稜線。いいね。
9時10分、権現小屋に到着。小屋番は水汲みに行ってるので留守とのこと。
9時20分、権現岳に到着。前よりガスが濃くなり、予定通り展望悪し!
展望が恵まれないとわかっているのになぜ山に登るのか。なぜだろう。わからない。
権現岳を過ぎたらあとは下り基調。視界不良のまま八ヶ岳横断歩道の分岐まで下る。雨と霧で濡れた笹や下草が足をびちょびちょにしてとても不快だった。
長い下りを下ること約1時間半、11時頃、八ヶ岳横断歩道の分岐に到着。
八ヶ岳横断歩道は、想定通り走りやすく整備されたトレイルでトレランに適したコースだった。ただ横断歩道という可愛らしい名前とは裏腹に、結構な登り下りが連続してなかなかハードだった。登りも走ろうと思えば走れるレベルの傾斜なのでトレーニングに最適。
路傍に落ちていた動物の骨と思われる物体。背骨?
12時半、八ヶ岳横断歩道内にある三味線の滝に到着。1時間半走って汗かいた体をリフレッシュ!
ワラーチだとそのままドボンも可能、足も洗えるよ!冷たくて気持ち良い。ただこの後もまだ走るのでまた足は汚れるよ!
三味線の滝から30分ほど走り、ゴールの観音平に到着。
久しぶりに全身に疲労を感じるぐらい走った。だいぶなまった。今から100mile走るには準備に一年はかかりそう。走らないけど。
以上
ご近所さんのおすそ分け、初めてのジビエ
たまには山登り以外のことも書こう。
野菜のおすそ分け
現在仕事で管理している田んぼの地主のおばあちゃんから、おすそ分けをよくいただく。
おばあちゃんは86歳なのだが、毎日畑仕事に精を出していて、とても元気で頭もしっかりしている。よくおしゃべりさせてもらってる。
おばあちゃんが手がけている畑は、手入れが行き届いてとても綺麗で感心してしまう。
その畑で取れたものを、たまに分けてくれるのだ。
今までもらったのは、ズッキーニ、キュウリ、じゃがいも、レタス、インゲン、とうもろこし、桃など多岐にわたる。無農薬で育てているので本当に美味しい。
また、畑や田んぼのことに詳しく、色々と教えてくれる。まさに「百姓」で、生活の知恵がすごい。
初めてのジビエ
現在住んでいるエリアは、シカ、イノシシ、猿が頻出する。現在住んでいる家の前は、雑草が茂っている広めの空き地なのだが、近所ではシカパークと呼ばれているらしく、野生のシカが頻出する。今まで早朝に4回ほど目撃した。
猿やイノシシに畑やたんぼを荒らされることも多いそう。鳥獣害が多いので、猟師さんも活動している。
ある日、田んぼ作業中に知り合いの猟師さんがに通りかかって、「イノシシ食うか?」と声をかけられ、もちろん「いただきます!」と返事をし、獲ったばかりのイノシシ肉を分けてもらった。
でーん。多分2kgとかある。
イノシシ肉は今まで食べたことがない。初めてのジビエ料理は、適当に甘辛く煮込んでみた。少し歯ごたえがあってとてもうまい。臭みなど全くない。
あばら骨周辺の肉が綺麗に取れなかったので、魚焼きグリルで焼いてみた。ワイルドにかぶりつく。とっても美味。
食べきれないので、そのほとんどは冷凍保存した。後日、シンプルに焼肉に。塩胡椒だけで十分うまい。
いただいてばかりなので、何かこちらからお返しができるようにならないといけない。
ちなみに今冬に罠の狩猟免許取得を計画中。
以上
2018.7.31 日帰り縦走、赤岳〜硫黄岳
南八ヶ岳をプチ縦走。
美濃戸山荘〜行者小屋〜赤岳〜横岳〜硫黄岳〜北沢〜美濃戸山荘 という定番のルート。
3年前にも同じコースを辿ったが、その時は行者小屋に泊まっての1泊2日だった。あの頃の登山は全てが新鮮だった。
6時10分、駐車場のやまのこ村に到着。すかさず店から人が出てきて1000円を要求される。夏休みのせいか、平日にも関わらず多くの車が停まっていた。長岡ナンバーをみて少し嬉しくなる。
時計回り、反時計回りどちらでもよかったが、最初に赤岳を登りたかったので南沢から登り始める。
文字通り沢沿いを歩く。行者小屋までハイカーは少なく、静か。沢の音が響く。
1時間ほど歩くと少し視界がひらけた河原に出てくる。目の前に赤岳が拝める。この時点では雲がなく好展望が期待できそうだった(登頂する頃にはガスがかかり天望恵まれず)。ゴツゴツとして荒々しい山肌がかっこよい。
行者小屋を目指す。
7時半、懐かしの行者小屋に到着。疲れていないので休憩せず先へ進む。行者小屋に宿泊した人たちが赤岳方面へ登るので、ここら辺からハイカーが多くなった。
文三郎道から赤岳を目指す。ここからは急な階段やはしごが続く。
なかなか良い宣伝方法だと思った。登山メーカーのマークが階段に打ち付けられている。
急な階段を登る登る。3年前に来た時は、朝早すぎてほぼ暗闇状態で無我夢中で登っていたため、景色や階段の急さに気づかなかった。急勾配で心拍数が上がる。
そういえば昔はGPSウォッチをつけてハートレートモニターつけて、心拍数とか累積標高とか色々確認していたけど、最近は両方ともつけなくなった。ハートレートモニターの締め付けが嫌いだったし、GPSウォッチが腕にないとすごく軽く、それが調子良くてなくてもいいじゃんって。
ハイカーあるあるかもしれないし、またまた自分が自意識過剰なだけな話かもしれないが、登りで人を追い越す時は、余裕な感じで追い越し、その後も速度を落とせない。追い越したのにすぐ追い越されるのはお互い気まずいからね。追い越して姿が見えなくなったら歩を緩め呼吸を整える。ほんと大変。
赤岳とは反対方向の阿弥陀岳。登山道が伸びていてかっこいい。
高山植物。出会った高山植物の名前などを調べた方が登山も楽しめると思うのだが、あまり名前自体に興味がないため、毎回調べずじまい。名前は知らなくとも綺麗と感じればそれでよい。
手足を使って登るような岩場が続く。ゴツゴツした岩場が南八ヶ岳の特徴。
8時20分、赤岳山頂に到着。
山頂からの阿弥陀岳。この頃には東側からガスがかかってきて、好展望とはいえず。
山頂から少し歩いたところにある赤岳天望荘もガスに覆われている。
高山植物2。名前は知らない。歳をとって興味が湧いたら調べよう。
横岳までごつごつした岩場の稜線が続く。
9時20分、横岳到着。
横岳を出発して硫黄岳を目指す。硫黄岳の山容も気に入っている。ドシッとしていて穏やかさもある。
鎖場なんかもところどころに。ただ、今回のルートで身の危険を感じるような場所はないのでご安心を。
硫黄岳に近づいてきて岩場の稜線から砂っぽい地質に変わった。ワラーチの間に小石が入り込みうざったい。
硫黄岳山荘をすぎて硫黄岳へと登る道には、登山道に沿ってケルンが立ち並ぶ。
9時50分、硫黄岳に到着。夏沢方面からのハイカーもいるので、山頂は結構賑わっていた。晴れていれば山頂の脇の爆裂火口が見えるのだが、本日はガスのため見えなかった。
あとは下るだけ。高山植物3。名前は知らない。
10時30分、赤岳鉱泉到着。休憩せず先へ進む。
途中、歩荷の人とすれ違い、ネパールを思い出す。歩荷のバイトは一度やってみたい、割りがいいのか悪いのか。楽しいのか楽しくないのか。
北沢の林道を進み、11時30分に駐車場に下山完了。
3年ぶりに同じルートで登ったが、時間帯、天候が変わると山の印象もだいぶ違って感じた。
日帰りだとどうしてもスタート時間が遅くなってしまうので、天候が安定して空気が済んでいる朝に歩けないのが残念である。
やはり山歩きは、澄んだ空気の中、空が徐々に明るくなって変化する具合を感じながら歩く瞬間が一番である。
以上
2018.7.25 展望良し。八ヶ岳最北端、蓼科山をデイハイク
蓼科山は八ヶ岳の最北端に位置している。円錐形の美しい形をしているので諏訪富士とも呼ばれているらしい。
暑さが厳しい今日このごろ、蓼科山とその周辺をぐるっとハイキングしてきた。
スタートはスズラン峠にある蓼科山登山口。わりと綺麗目なトイレを完備。
登山開始。
朝の木漏れ日が気持ちいい。
森林限界を越えると、ゴロゴロした岩ばかりになる。蓼科湖など下界がよく見渡せた。
蓼科山に到着。山頂は平坦でだだっ広い。
山頂から八ヶ岳を望む。
山頂に神社あり。
山頂に方位盤あり。
とても良い天気で、360度の展望が楽しめた。
山頂のすぐ近くにある蓼科山頂ヒュッテ。
蓼科山を後にし、大河原峠方面へと一旦下る。途中の蓼科荘。感じの良さそうな山小屋で多くの人が休憩していた。
これが縞枯現象?木々が立ち枯れている。
蓼科山から約500m下ってきて、ようやく大河原峠に到着。ここから双子山、双子池、大岳のアップダウンを経て北横岳を目指す。
穏やかで平な山頂の双子山に到着。振り返ると登ってきた蓼科山がよく見えた。
双子山から下って双子池に。雄池と雌池の二つがある。雄に興味はないので雌池だけ見て先を急ぐ。急ぐ意味もないのだが。
苔むした雰囲気の良いトレイル。誰もいなくて静か。
双子池付近を境に森の様子が変わっている。
大岳に到着。ここでしばし休憩。コンビニおにぎりを補給。最近はもっぱらコンビニおにぎりが補給食になっている。具はシャケと梅というオーソドックスな組み合わせ。塩分補給とタンパク質補給を意識シテマス。
大岳から蓼科山を望む綺麗な円錐をなしているのがよくわかる。
北横岳は山頂に人がたくさんいたので写真を撮るのを失念。北横岳を登ったらあとは下る。亀甲池に到着。
目の前にまたまた蓼科山。ここら辺から下山まで緩やかな下りが続いており、そのほとんどを走って下った。やっぱりトレイルを走るのは気持ちいい。
竜源橋に下山。車を止めてあるスズラン峠まで車道を30分程歩いた。
最近、頻繁に登山に行っているせいか、登山中あまり疲れなくなった。調子いいとちょっとした登りが平坦地のごとくスイスイっといける!あーオールアウトしたいわー
以上
2018.7.10 苔の森を歩く、北八ヶ岳ラウンドハイク
梅雨明け一発目の登山は、八ヶ岳中央部をゆるハイク。
麦草峠をスタートし、にゅう、天狗岳を経て、西尾根から渋の湯へ一旦下る。その後冷山方面へ足を伸ばし、麦草峠へと戻るルート。
麦草峠の標高が2127mで、最高点の天狗岳は2646m。急登もなさそうなのでのんびり歩く予定。
歩いたことのないエリアなので楽しみ。装備はトレランザック、ワラーチ、半袖半パン。すれ違ったおじさん集団に「海水浴からふらっと来たみたいだね」と笑われる。確かに見えなくもない。
6時半ころ麦草峠に到着。無料駐車場に軽トラックを止めて出発。
白駒池方面に歩いて行く。トレイルはここ最近雨が降っていないにも関わらず水が豊富で、いたるところに水たまりが残っていた。
後で知ったのだが北八ヶ岳は苔が有名らしい。あたり一面に苔がビシッと生えていてとても涼やか。雨の日を歩くのも雰囲気があって良さそうなコースだった。
白駒池に到着。湖面はとても静か。三脚持ったカメラおじさんが複数いた。水鳥か何かの撮影スポットなのか?
白駒池をパスし、にゅうを目指す。ここでも苔。雰囲気がいい。
にゅうからの眺め。晴れていたが、雲が多く、遠くまで景色を見ることはできなかった。
北八ヶ岳は、急な斜面、岩場が少なく森が広がっていて穏やかな印象。
にゅうを後にし、本日の最高峰天狗岳を目指す。
山頂はガスって何も見えず。ガスが晴れるのを5分くらいまったが、晴れる気配がなかったので、諦めて下ることにした。
西天狗岳から西尾根を通り、唐沢鉱泉、渋の湯方面へと一旦下る。ここら辺にも苔が広がっていてなかなか良い。ただ、渋の湯方面から天狗岳を目指すハイカーが多くて、静かに歩けなかったのが残念。
渋の湯に到着。
ここで冷山方面へ行きたくて登山口を探すもなかなか見つからない。10分さまよったが見つけられず、渋の湯のおばさんに教えてもらう。あまり人が歩かないルートらしい。渋の湯のおばさんは、半袖短パンにサンダル姿の若者を見て訝しんでいた様子。
地図だと破線ルートではないので大丈夫だと判断し、進む。確かに入り口付近は踏み跡が少なめだが、登るうちにルートはわりと明瞭になっていった。
歩いてみたら、人気のない原生林みたいな感じのトレイルでとても気に入った。
ゴールの麦草峠は近い。森の雰囲気も変わり明るい。
13時頃麦草峠に到着。
森の雰囲気がよく、のんびり歩くには良いコースだった。北八ヶ岳は山小屋も多く、色々なルートが分岐しているので、いろんなコースプランが立てられそう。
以上
2018.6.4 金峰山デイハイク
梅雨に入る前の6月初めに金峰山に登ってきた。午後に予定があったため、日帰りピストンのスピードハイク。装備はトレランのザックに、足元はワラーチで軽快に。
登山口のみずがき山荘から1時間くらい歩けば富士見平小屋に着く。
富士見平小屋にはテント場があり、登山口からのコースタイムが短いのでテント泊装備を背負って歩く時間が短い。それと東京から比較的近いということもあって、富士見平小屋はテント泊入門に最適という。
テント泊初心者は普段背負わない重いテント泊装備を背負って長く歩くと疲弊するのでテント泊が嫌になるらしい。
3年くらい前、ツエルトや寝袋などを買い揃えて日帰りではない本格的な登山を始めた。当時、このテント泊入門コースの情報を得たテント泊処女の私は、緊張と期待を持ってこの地を訪れた。
初めてのテント泊は楽しかった。自分だけの空間があり、何をしても良いし、何もしなくても良い。夕日が綺麗だったり、夜がとても静かだったり、風が木々を揺らす音が意外に大きかったり、朝一番の空気がとても澄んでいて気持ちよかったり。都会では得られない非日常がそこにあった。
今思うと大したことない経験だが、普段しないことを計画して、準備して、実行したことは当時の自分にとっては大きな一歩だった。
何事もスタートする前が一番億劫なのである。スタートしてしまえば後はやるしかない。やる気は後から付いてくる。
考えるよりもまず行動。
話を元に戻す。
本日は晴天で暑くもなく寒くもない、動くと少し暑い、絶好の登山日和。足元はワラーチなのでフットワークが軽い。
ワラーチ登山の長所は、開放感があること、軽いので登りが早いこと、足裏でしっかり大地を踏みしめる感覚が得られること、捻挫の心配がないこと。短所は、グリップがあまり効かないので足の置き方に注意しなくてはいけないこと、下りでスピードを出せないこと、木の根を蹴るとつま先が死ぬこと。
装備は技術と体力で置き換えられる。何と言ってもミニマルな感じがいいよね。
朝5時半ころみずがき山荘を出発。3年前を思い出しながらスイスイ登る。
あっという間に思い出の富士見平小屋。ここから瑞牆山と金峰山に道が別れる。
富士見平小屋から金峰山方面に歩を進めると、しばらくして大日小屋に到着。
大日小屋を過ぎ、しばらく登ると森林限界になって視界が開ける。雲ひとつない青空。空が澄んでいて、遠くの景色まではっきり見える。
後ろに目を向けると八ヶ岳。
富士山もくっきり。森林限界後は常に右手方向に富士山が望めるので、とても気持ち良い稜線歩きが楽しめる。
目指す山頂の五丈石。森林限界以降の稜線が美しい。
五丈石に到着。自然にできたのか、人工的に積まれたのかわからないが、神秘的な造形。
景色を堪能したので、来た道を戻る。
9時40分ころみずがき山荘に下山。
以上