2018.9.10-13 後立山連峰縦走 4DAYS DAY2(冷池山荘〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜唐松岳)
後立山連峰縦走2日目は、鹿島槍ヶ岳、五竜岳を経て唐松岳まで。日本3大キレットの一つ、八峰キレット越えが待っている。
昨日は夜中雨が降り続いた。いつものことだが、あまり眠れずなんども目がさめる。4時頃、だらだらしながら出発の準備。この頃には空が晴れて、今日は好天が望めそうな気配だった。
5時前に冷池山荘を出発。5時半頃には日が出てきて、この旅で初めて展望に恵まれ嬉しくなる。西の方角に朝日を浴びる立山、剱岳がよくみえた。
5時半、布引山に到着。刻々と変わる空がとても綺麗だった。標識が十字架のよう。
布引山の山頂から鹿島槍ヶ岳を望む。鹿島槍ヶ岳は双耳峰で手前にみえるのが南峰、奥にみえるのが北峰。こちら側(南側)から見るとどっしりとした山容だが、反対側から見るとまた違う印象を受けた。
太陽が暖かい。
雲が山を乗り越える様子は見てて全然飽きない。遠くには槍ヶ岳や薬師岳が確認できた。雨上がりの澄んだ空気の中だと遠くの山までくっきりはっきり。
6時10分、鹿島槍ヶ岳南峰に到着。昨日とは打って変わっての好展望で雲海が広がる。
6時50分、南峰から下ってまた登り、北峰に到着。
鹿島槍ヶ岳北峰から南峰を眺める。こちら側から見ると確かに槍っぽさがある。
これから待っている八峰キレットは、雲が覆い尽くしていてその姿を見せてくれない。ボス感満載。日本3大キレットとはどんなものか。ここからはヘルメットを着用し気を引き締める。
ここが八峰キレット核心部らしい。空中にハシゴがかけられ緊張を強いられる。八峰キレットは確かに鎖場やハシゴが連続するが、本当に危険と思われる箇所は2箇所くらいだった。そこもしっかり3点支持ができていれば問題ないレベルと思う。
高度感がある垂直のハシゴがあったり。霧で岩やハシゴが濡れており、少し気になった。雨が降っていたらもっと難度が上がるので、ほんと雨でなくてよかった。
ここは足場が狭く、滑落したら助からなそうなので怖かった。普通に行動できれば問題ないが、恐怖心が動きを鈍らせる。どんな時でも平常心。波紋。ジョジョで学んだことだ。
7時40分、八峰キレットを無事通過し、キレット小屋に到着。すれ違う人がおらず、渋滞や足止めがなかったため、かなり早いペースでキレットをクリアできた。
キレット小屋は、よくまあこんな場所にこんな立派な建物を建てたなというのが感想。
お次は五竜岳を目指す。難所を超えたので一安心。ここからはハイキングを楽しもう。
鹿島槍ヶ岳を振り返る。堂々とした山容で双耳峰がカッコ良い。
ロマン感じる野鳥。
10時40分、五竜岳に到着。
頂上からは360度の大展望が楽しめた。これから進む方向の稜線がどこまでも伸びる。唐松岳、白馬鑓ヶ岳が待っている。
雷鳥と遭遇。劒岳をバックに写真に納めた。
13時、本日の宿泊地である唐松頂上荘に到着。立派で綺麗な山小屋だった。八方尾根から登ってくる登山客が多く、天候も良いのか、今までの山荘よりも多くの登山客で賑わっていた。
可愛いフォントの案内板。小屋付近の案内板がきちっと整備されていて個性があるところは、大抵山小屋のホスピタリティも良い。
山荘から少し下ったところにテント場がある。晴れていることのありがたさよ。寝袋やグランドシートなど、濡れた装備を広げて乾かしながら早速ツエルトを張る。ペグが刺さらないので石で固定。
ツエルトを貼り終えたら腹が減ったので、小屋でカップヌードルを購入。500円なり。カップヌードルなんてものすごい久しぶりに食べたが、ものすごくうまかった!暖かさとしょっぱさが身体にベストマッチ!
腹ごしらえをしたら、散歩がてら小屋から20分くらいの唐松岳へ登る。
一旦テントへ戻り、アルコールを摂取しながらしばし休憩。夕暮れ時を見計らって再び、唐松岳へ。山頂が近いっていいね。沈む夕日をずっと眺めていた。
雲海と夕日のコントラストが素晴らしく、この風景をいいカメラで納めたくなったよ。今流行りのミラーレス一眼とかどうかなと思って後日調べてみたら、なかなか良いお値段することがわかりとりあえずは諦めた。ドローンからの空中撮影もしたいなんて思って後日調べてみたら(略)
夕日を眺めていたら暗くなってきたので、テント場へ戻り、簡単な夕食を作成。フリーズドライの豚汁に自家製乾燥きのこと人参をいれてみた。今回の山行で初めて乾燥野菜を導入してみたのだが、なかなかいけるなと。軽くて栄養があるし、自分で作れば安く上がるし、お湯に入れて戻すだけなので調理も簡単。
あまり記憶がないが、8時頃就寝したと思う。テント場は無風に近く、上下ダウンを着用すると暑いくらいだった。夜中ツエルトから少し頭を出して空を見ると綺麗な星空が広がっていた。明日も好天が期待できそう。
続く