山と森で

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Bライフの模様、雑感などを綴ります。小さな暮らしを目指しています。これから開墾始まります。

ネパール エベレスト街道トレッキング【その2】

ネパール エベレスト街道トレッキング初日。DAY1。

 

今日はシバラヤからセテまで歩く予定。

 

朝早く宿のご主人にチベタンブレッドをつくってもらう。早く歩きたかったので、キッチンペーパーに包んでもらって行動食にした。チベタンブレッドは薄いパン生地をサクッと油で揚げたものらしい。揚げたては美味しそうだったが、行動食にしてしまったので、食べる頃には冷え切っていた。それでも十分美味かった。

 

朝7時頃ロッジを出発。あたりはまだ少し薄暗く、肌寒い。空気がとても澄んでいて爽やかだった。

 

今回のトレッキングコースは、観光客にとってはトレッキングルートだが、現地住民にとっては生活道となる。学校にいく子供達や、荷物を運ぶポーター、ヤクや牛といった動物など、現地住民が普通に利用しているような道を歩くのである。

 

 現地住民の生活を垣間みながら歩けるのでとても面白い。畑仕事や家の修理、子供の世話、洗濯など、大人から子供まで何かしらの仕事をしている。

 

 

トレッキングコースには基本的に1、2時間歩くごとに集落や村が存在している。どの村でも一軒くらいはロッジ兼レストランがあるので、そこで休憩したり、宿泊したりといった感じで歩いていく。

 

 

 
トレッキング中は朝起きて、歩いて、ご飯食べて、また歩いて、眠る、というとてもシンプルな生活だった。これがとても心地よかった。

 

 

 

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マニ石といって経文やマントラが書かれている。歩くときは右回り(時計回り)で通過する。

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マニ石


タルチョ。青・白・赤・緑・黄の5色で構成されていて、願い事や経文が書かれている。風になびくたびにそれが読まれたことになるらしい。

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タルチョ

 

デオラリ峠を超えた先にあるバンダールという村は、雰囲気が良くて印象に残っている。太陽が降り注ぎ、畑が広がり、小川が流れ、樹木が木陰を形成し、牛やヤクがたむろする。なんというかとても牧歌的でのどかだった。こんなところで暮らしたいと思った。

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吊り橋はトレッキング中なんども渡ることになる。

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3時過ぎにキンザという大きめの村に到着。ミルクティーとココナツビスケットでしばし休憩。

このココナッツビスケットはどこにでも売っていて、標高によって値段は変わるが30〜100ルピーととても安いのに、一袋500カロリーもある行動食にはうってつけのお菓子。とても美味しくて、小分けにして食べようと毎回思うが、自制が効かず最後まで食べてしまう悪魔的食べ物。トレッキング後半になると、栄養面を考えリアルフードを食べた方がいいと思ったので買うのを我慢した。

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キンザから本日の目的地セテまで登りがつづく(キンザの標高1620mでセテは2575m)。ここの登りはしんどかった。

 

セテはとても小さな村だった。ロッジは見たところ3軒くらいあったので、見て回るもそのうち2軒はオフシーズンなのでクローズしているようだった。しょうがないので最後の一番オンボロそうなロッジに泊めてもらう。

ロッジはオンボロだったが、主人のおじいさんがとてもいい人でホスピタリティに溢れていて居心地が良かった。

 

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汗をかいたので衣類を洗濯した。洗濯といってもたらいに水を貯めて足で踏むだけ。西日で乾かすも半乾きにしかならなかった。無理矢理着て体温で乾かした。

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部屋の窓から夕日を眺める。ボロい窓がいい雰囲気。

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夜ご飯はダルバード。食堂は小さな蛍光灯しかないのでとても暗い。

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食後は、同じく宿泊していたアメリカ人のハナという女性とロッジのおじいさんと歓談。おじいさんがおしゃべりで、同じ話を何度もするタイプの人っぽいが、陽気で楽しませてもらった。

 

ハナという名前はミドルネームで、おじいさんが日本人らしく兄弟みんな日本ぽいミドルネームを持っているのだそう。お互いアルトラのシューズを愛用しているというので意気投合した。パシフィック・クレスト・トレイルも去年踏破したとのこと。

 

おじいさんの名前も聞いたが、長過ぎて部屋に戻る頃にはもう忘れた。

 

部屋に戻ってもやることもないので、今日も8時過ぎに眠りにつく。

 

 

 

つづく