ベトナム旅行 観光編inホーチミン
ホーチミンはベトナム南部に位置するベトナム最大の商業都市である。ベトナム戦争終結まではサイゴンと呼ばれていた。
到着編
格安航空券のため、ホーチミンのタンソンニャット空港には深夜1時着となる。そこから、両替、SIMカードの契約などをしているとたちまち深夜2時になった。バスは5時から営業なので、それまで待とうかと考えたが、時間も勿体無いので仕方なくタクシーで市内を目指す。
新しく訪れる国は全ての光景が新鮮に見えた。同時に詐欺やぼったくりに合わないよう必要以上に警戒していた。知らぬ間に頑丈なATフィールドが構築されていたと思う。
ぼったくられないようビクビクしながら、運ちゃんとの会話もそぞろにタクシーで市内へ。深夜到着なのでホテルは予約していない(今思えば、24時間チェックイン可能なホテルばかりなので予約しておけばよかった)。とりあえずバックパッカーが集まる通りで降ろしてもらう。
深夜3時にもなるのだが、酒に酔った現地人、欧米人がふらついて騒いでいたり、10m歩けばすぐに声をかけられるマッサージの客引きやバイクタクシーのおっちゃんなど、慣れない異国の地の洗礼に身の危険を感じて、サイゴン川のほとりのベンチで夜明けを待つことにした。(慣れてきたら普通の光景になるのだが)
ベンチでしばし休息を取っていると、見た目18歳くらいの少女(のちに25歳であることが判明)が隣に座ってコミュニケーションを図ってきた。英語はほぼ通じず、翻訳アプリを使ったたどたどしいやりとりが少し続く。
最初は、現地民が興味本位で外国人にコンタクトしてきたのかと思った。が、どうも様子が違った。途中から「ブンブン」という謎のワードを発しながら股間に手を伸ばしてくる。ブンブン??
異国の地での想定外の歓迎に、またまた身の危険を感じたため、彼女にその意思はないことを示し、安住の地であった川のほとりのベンチを泣く泣く離れた。
後で調べてわかったのだが、こちらではブンブン=本番らしい。もちろんこの時はノーブンブンだ。
そうこうしているうちに夜が明けて来て、街は朝を迎える。すでにヘトヘト。眠い。
市内観光編
<統一会堂>
ベトナム戦争が終結した場所。ベトナム戦争時は司令室や暗号解読室などに使用されていた。現在は国賓を迎える時や会議に使用しているとのこと。
ご立派な建物と調度品だった。クーラーが効いていてずっと滞在していたかった。
<戦争証跡博物館>
ベトナム戦争の歴史を遺物や写真で紹介されていた。枯葉剤の影響や、爆撃の様子など衝撃的な写真が数多くあった。胸が痛む。
<中央郵便局>
フランス統治時代の建築文化財。
<サイゴン大教会>
大きな教会。感想は特になし。
<ベンタン市場>
大きな市場。所狭しと商品が並ぶ。食材から雑貨、洋服までなんでもある。
ナッツ類。安かった。無難なお土産として人気らしい。
クチ、メコンデルタ 1dayツアー編
現地旅行会社のツアーに参加。英語によるコミュニケーションに疲れていたので、ちょっと割高だが日本語可能のガイドをお願いした。ツアーは、クチとメコンデルタを一日で回る内容。二人組の日本人女性と3人で回った。
<クチ>
ベトナム解放民族戦線によって掘られた複雑で長い地下トンネルがある。その全長は200km以上。トンネルの中で生活できるよう炊事場なども完備している。
穴に入って隠れる。
そのほか、
射撃体験ができたり、キャッサバの試食ができたり。生春巻きに使うライスペーパーも作っていたよ。基本手作りだそうな。
<メコンデルタ>
メコン川。チベットが源流。河幅は3kmもあるらしい。水は土の影響で赤い。ボートで川の中腹にある島に渡る。
島に到着。ローヤルゼリーのジュースでお出迎え。もちろんお土産に買わないかと売り込みされる。
島で育てている南国フルーツが提供される。ドラゴンフルーツ、柿、パパイヤ、グアバ、など。青臭くてあまり美味しくない。
ベトナム歌謡の生歌生演奏。地元民には大ウケ。
メコンデルタの川下り。15分程度だが、雰囲気は味わえた。
ココナッツキャンディーづくりの現場見学。もちろんお土産の売り込み有り。
島の見学が終わり、またボートで岸に戻り、ツアーは終了。
あまり期待していなかったツアーだが、意外と楽しめた。日本語ができるベトナム人ガイドと一緒だったので、ベトナムの宗教、生活習慣、歴史、特徴などベトナムについての話をたくさん聞けたことが特に良かった。
ブンタウ編
ホーチミンにも飽きてきたので、少し足を伸ばして海辺の町ブンタウへ。ブンタウは、ホーチミンからバスで2時間くらい。海岸があり、海水浴が楽しめる。
近いのでホーチミン市民もよく訪れるそうな。リゾートというよりは庶民の観光地といった感じで、雰囲気は日本の熱海に近い。
空が曇っていてどんより。海もお世辞にも綺麗とは言えない。遠浅の海岸が4kmくらい続くロングビーチだ。多くのベトナム人が海水浴を楽しんでいた。
客が数える程しかいない遊園地。音楽だけはけたたましく鳴り響いていた。
夜は海鮮屋台が立ち並ぶエリアで食事。
何かの貝。まあまあイケる。
タコとオクラの炒め物。タコがプリプリ。
この日はブンタウのホテルに泊まる。窓のない部屋に広くて硬いベッド。
翌日。丘の上に立っているキリスト像を目指す。丘の上にポツンと見える。
近づいてきたぞ。
15分くらい階段を登って麓まできた。バーチャファイターのポリゴンみたい。
このキリスト像は中に入れて登れるようになっている。キリストの肩越しから良い景色が楽しめる。腕。
キリストのあご。割れている。
ブンタウの市街地を一望。
キリスト像を後にして、帰りのバス停へ徒歩で移動。
昨日の海岸とは反対側の海岸。漁船が停泊していて熱海っぽい
バスでホーチミンへ帰る。ホーチミンとは違った雰囲気の街を歩くことができてよかった。
そのほか
ホーチミン市内で気になったものなど。
奥に見えるビルはビテクスコ・フィナンシャル・タワー。ホーチミンで一番高いビル。展望デッキがあるので登ってみた。入場料は20万ベトナムドン(=1000円)。た、高いよ。
夜景がキレイ。1000円の価値あり。
知らんけどフランス統治時代の建築物。ライトアップされてて綺麗。そんだけ。
サイがテーマの壁アート。そのクオリティと周辺の汚さのギャップ。日本にあるどうしようもないスプレー落書きも見習って欲しい。
バイク、バイク、バイク!
人、人、人!
犬。暑いので冷たい石に体を寄せて休んでいると思われる。
雨。滞在中は乾季だったのでこの一回しか雨に降られなかった。降ると気は一気に大粒の雨が降る。
国際貢献。
高島屋。涼しくてトイレが綺麗で何度かお世話になった。
ホーチミン脱出編
ホーチミンを満喫(というか飽きてきた)したので、いざ、ベトナムの首都ハノイへ。ホーチミンからハノイは飛行機で2時間くらい。LCCのベトジェットエアの航空券を予約。
17時半出発〜19時半到着の便を予約していたのだが、前日に確認すると遅延で19時半発に変わっていた。出発当日、ホーチミン市内で飛行機出発までの時間を潰していると、さらに遅延で22時発になったとのこと。
こちとら一刻も早く、一日中クソ暑いホーチミンを歩き、汗と排気ガスで汚れた体をシャワーで洗い流したいのに!なんてこった。
格安航空券なのでしょうがないと思いつつも、二度とベトジェットエアは利用しないと心に決めた。
のちに調べてみると、ベトジェットエアは運行便の3割以上が遅延しているとのこと!
もう、制服がダサい。ポージングがダサい。韓流アイドルみたい。
さらばホーチミン。
おわり