2017.10.26-28 秋の信越トレイル スルーハイク3DAYS DAY1(森宮野原〜天水山〜野々海峠)
この度、前々から行きたかった信越トレイルをスルーハイクしてきた。
信越トレイルとは、長野県と新潟県の県境にある標高1000m級の関田山脈沿いに連なる総延長距離80kmのロングトレイルである。
山頂を目指す登山も良いが、稜線歩きだったり、フラットなトレイルを長距離歩くトレッキング的な方が好みだ。ただ、延々と自然の中を歩きたい。
信越トレイルには、途中に5箇所のテントサイトが設けられていて、通常3泊4日、4泊5日程度でスルーハイクが可能。また、トレイルが6セクションに分けられていて、セクションハイクという選択もある。
今回は、2泊3日の予定で天水山から斑尾山に向かう南下ルートでスルーハイクする。
1DAY 森宮野原駅〜天水山(トレイル起点)〜野々海峠
2DAY 野々海峠〜伏野峠〜関田峠〜黒倉山〜桂池
3DAY 桂池〜涌井〜毛無山〜袴岳〜斑尾山(トレイル終点)
スタートは森宮野原駅から。ここから林道などを使って天水山を目指す。トレイルヘッドまで7kmくらいかな。
道中に「道の駅さかえ」があるので、朝食がわりにおやきを購入。味噌味でうまい。
しばらくは農道と林道を歩く。この道であっているのか不安の中歩いていると、天水山まで2.8kmの標識発見。信越トレイルの標識を初めて確認。これを辿れば迷うことはないはず。
この日は快晴で気温も20度近くあった気がする。歩くととても暑くてスタートから30分で行動着のチョイスミスに気づく。行動着は、
上:メリノウール長袖(アイスブレーカーの一番薄いやつ)
下:ドラウトセンサーパンツ→フーディニをパンツの上から直穿きに変更、ドラウトセンサーパンツは終始重荷と化した笑
実は、短パンを持つか朝まで悩んでいたが、ウルトラライトを志向するものとして、余計な荷物になる可能性になるものは持って行きたくなかったので、持ち物から短パンを削除した。激しく後悔。
ただ、景色は最高。
登り始めて色づいたブナ林がお出迎え。とても気持ち良い空間で、テンションも上がる。
行動食は自家製おにぎり。一気に食べるのではなく30分から1時間程度の間隔で一口二口摂取するという感じ。血糖値コントロールのつもり。コンビニおにぎりより断然うまい。
信越トレイルの起点、天水山に到着。森宮野原駅からここまで、道の駅への寄り道を含め3時間程度かかった。やっとスタート地点だよ。
山の中腹が綺麗に色づいている。静かでのどか。
トレイルの道中はこの標識が一定間隔で整備されていて、迷う心配はほとんどなかった。そういえば、道中に信越トレイルのガイドを伴った欧米人10人くらいの団体とすれ違った。海外からわざわざこんなマニアックな所に来る意味がわからなかった。海外でも信越トレイルは一部の人たちでは有名なのか?
三方岳に到着。ザックは山と道three。ベースウェイト5kg程度、水1リットル、食料は計っていないので正確ではないが2kgくらいだとするとパックウェイトは8kg。
天水山から1時間半程度であっという間に野々海高原テントサイトに到着。
この日は先客の夫婦二人と自分のみ。夫婦は4泊5日でスルーハイクする予定とのこと。眺めが良い快適なテント場だった。
スリーピングシステムはこんな感じ。
就寝着上:キャプリーン4、ハイランドデザインのダウン
就寝着下:メリノウールタイツ、ダウンパンツ
寝袋:ハイランドデザインのダウンバッグ(適温0〜10°、限界ー6°)
マット:UL pad 15
ツエルト内の気温は5〜10°くらいあったと思うが寒さを感じることはなかった。今度からは温度計持って行って、温度と装備、体感などの関連をメモしておくべきと思った。
この日の夕食は、ごぼうサラダ、レタス、ゆで卵、チーズ、するめ、エイヒレ、味噌豆(道の駅で購入、大豆を味噌と砂糖で絡めたものっぽい)。今日は全然疲れておらず酔っ払って眠りにつく戦法なので、濃いめのハイボールをチョイス。
信越トレイルの初日は、13km程度しか歩いていない。まだまだ歩ける時間と体力はあるが、野々海から次のテントサイトである光ヶ原キャンプ場までだいぶ距離があるので、今日はここまで。ブナ林と紅葉が素晴らしくイントロダクションとしては最高。明日は30km程度歩く予定。
2017.10.12-14 青森の自然を満喫する旅行 DAY3(八甲田山)
青森の自然を満喫する旅行、3日目は八甲田山へ。
コースタイムは6時間程度、人が多くなる前に周りきる予定。朝5時に酸ヶ湯を出発。
登り始めはまだ暗くて、ヘッドランプを装着して歩く。足元がかなりぬかるんでいて、暗闇の中、ぬかるみ箇所とそうじゃない箇所を判断しながら登るのに少々辟易した。だんだんどうでもよくなってくるけど。30分も歩くと空が白んでくる。空は曇りがちだが雨は降らなそう。
仙人岱付近。木道が整備されて歩きやすい。
6時に仙人岱避難小屋に到着。
仙人岱から大岳へと向かう途中に振り返った景色。麓には仙人岱、向こうに見えるは南八甲田山と思われる。
鏡沼。爆裂火口に水が溜まったもの。モリアオガエル、クロサンショウウオなどの両生類が住んでいるらしい。
6時半、大岳に登頂。山頂からの展望が良く、360°見渡せる。北は津軽半島、下北半島、陸奥湾が望め、西には前日に登った岩木山が独立しているのが確認できる。もっと景色を眺めていたいが、吹きさらしで風が強く、寒くなってきたので先の井戸岳方面へと向かう。
大岳避難小屋。中には宿泊者が数名いた模様。トイレだけ拝借。
井戸岳へと向かう登山道。軽い稜線歩きを楽しむ。周囲に山がないので標高は高くないがそれなりの高度感があるのが嬉しい。
赤倉岳周辺。爆裂火口で、断崖を形成しており意外とダイナミックな山容。
赤倉岳から毛無岱へ。紅葉のシーズンだと綺麗に染まった景色が拝めるらしいが、すでにピークを過ぎており落葉していた。
上毛無岱と下毛無岱を結ぶ281段の階段。一段一段の高低差が小さく、歩きづらいのでラダートレーニングのように小刻みに駆け抜けた。
毛無岱を過ぎて、酸ヶ湯温泉へと下山する。色づいた落葉が道を埋める。これまで誰ともすれ違わなかったが、ここら辺から、酸ヶ湯から登ってくる登山客が増えてきた。静かな山行はこれでお終い。早めに行動しておいてよかった。
9時、酸ヶ湯の登山道に到着。麓は紅葉が見頃で綺麗だった。
3日間で青森の自然を十分満喫した。特に紅葉が綺麗だったのが印象的。ハードな山行ではなく、ゆるい山登りも意外と楽しい。が、やはり少し物足りなさを感じた。
紅葉目当てに山へ行くのも良いが、その代わり他の登山客も増えるので静かな山行は楽しめなくなる。難しい問題だ。
以上
2017.10.12-14 青森の自然を満喫する旅行 DAY2(岩木山、奥入瀬、酸ヶ湯)
青森の自然を満喫する旅行、2日目。岩木山と奥入瀬を堪能してきた。
岩木スカイラインで岩木山の8合目まで登る。ちなみにスカイラインは8時からでないと開門しないが、それを知らず7時に到着。寒い中、1時間無駄に待機する羽目に(笑)
8合目からリフトもでているが、歩いて登っても1時間くらいなのでもちろん登る。天気予報でも朝晩は冷えると言っていたが、想像以上に岩木山は寒かった。持ってきた衣類全部着込んでも寒いくらい。ワラーチ(サンダルね)でもいけるかと考えていた自分の考えの甘さよ。
霧氷が!寒いわけだ。悪天候で展望も効かず。登頂したら早々に下山。
遠くに見えるがリフト乗り場。リフト乗ってるだけだと風をもろに受けて、多分寒くて死ぬんじゃないかな。
山の中腹から見下ろす。中腹は紅葉が色づいていて綺麗だった。
岩木山から奥入瀬の道中にあった十和田湖展望台にて。思ってたよりでかい。この周辺は紅葉が見頃で道路の両脇が鮮やかだった。
奥入瀬を散策。渓流の雰囲気は良いが、観光客が多く、散策路のそばを車道が走っていて興が削がる。もろ観光地って感じがして苦手。紅葉はまだもうちょいって感じだった。下流から上流に散策する方が川の流れをダイナミックに感じられておすすめとのこと。
カワセミ?
雲井の滝。
この日は、酸ヶ湯キャンプ場でテント泊。中央は炊事場で、周辺が芝生のフリーサイトとなっている。テントは3張り程度。みなさんちゃんとしたテントでツェルトの自分は完全に場違いだった笑。
翌朝とった写真。昨日は暗くて気づかなかったが、こうやって見るととっても良いロケーション。
お風呂は隣接する酸ヶ湯温泉。湯治で有名。大浴場は総ヒバ造りの千人風呂。泉質もよく、体が芯まで温まる。ほんと長期滞在したくなるいい温泉だった。
ちなみに混浴。お湯は白濁りで湯気がもくもくしているので、女性もあまり抵抗なく入れそうな感じ。男はおっさん20人くらいいたのに対し、女はおばさん2人しかいなかったが・・・。
コンビニで買ってきた食材で晩酌。場所がテント中央の炊事場だったので寒さを恐れたが、無風だったのと温泉の効果で寒さは気にならなかった。
テント泊はスリーシーズンの寝袋と上下ダウン装備で、夜中に少し寒さを感じた程度。よく眠れたほうだったと思う。
明日は八甲田山へと登る。
2017.10.12-14 青森の自然を満喫する旅行 DAY1(十二湖)
二泊三日で青森旅行へ行ってきた。旅行の目的は青森の自然を満喫すること。
DAY1 白神山地の十二湖
DAY3 八甲田山
早朝の高速を飛ばしていざ青森を目指す。グーグル先生によると7時間程度かかる予定。朝4時過ぎに家を出発。
途中、道の駅に寄り道をしながら12時前に十二湖に到着。道の駅のりんごが安く、6個入り200円とか、スーパーで買う半分以下の値段で売っていた。
十二湖にある「静観荘網元」で早速ランチ。おまかせ定食1000円をチョイス。写真には入っていないが、素揚げの魚もついていてボリューム満点。ミズのおひたしと塩辛、もずくが美味しかった。
腹ごしらえをした後は十二湖を散策。ブナやカツラなどの樹木と苔むした植物が下生えして、森の雰囲気がとても良かった。空気も新鮮でうまい。
気持ちの良いブナ林。
十二湖の中でも透明度の高い湧壺の池。
一番有名な青池。青いインク垂らしたような湖と案内されている通り、透き通った綺麗な青い色だった。落ち葉が少し邪魔。
金山の池だったかな。湖面に映るのは崩山。紅葉はまだこれからって感じ。有名な青池などは観光客もいたが、ここら辺はメインから少し離れていて観光客もいなくて静かな雰囲気で良い。
この草がミズらしい。そこら中に生えていた。今度採取して食べてみよう。
今日の宿泊地、アオーネ白神。1Fが10畳、2Fが6畳の十分な広さの和室。和室の他にコテージもある。布団敷くのがセルフなので気を使わなくて済むのが良かった。子供が遊ぶような芝生の広場もあり、週末は家族づれで賑わいそう。
料理の写真は撮り忘れたが、味はいたって普通。
明日は岩木山。予報では天気があまり良くなさそうだが。
2017.9.19 妙高山・火打山 日帰りハイク
笹ヶ峰駐車場から登り始め、まずは妙高山、次に火打山を目指す。下山後は笹ヶ峰周辺をトレイルラン。
立派な門構えの登山口からスタート。
登り始めのブナ林がキレイだった。
しばらくゆるい登りが続き、富士見平を越えて黒沢池ヒュッテへと続く道は、フラットな木道が続く。草原で周辺に木がないので開放感があって良いトレイル。少し肌寒いくらいの気温で、霜が降りていた。
白樺が美しい。青空に映える。
黒沢池ヒュッテに到着。特徴的な外観の黒沢池ヒュッテは、建築家でもあり登山家でもあった吉阪隆正の設計。コルビジェの弟子。
妙高山を降りて、火打山を目指す。高谷池ヒュッテを越えると天狗の庭が現れる。ここも割とフラットで木道が整備されており気持ちが良い。天気が良いと池に火打山が映るらしい。
見えるが火打山。
山頂に到着。展望良し。火打山の先には焼山がある。焼山は常時観測火山で、2006年まで入山規制されていたらしい。
下山後は笹ヶ峰周辺をゆるくトレイルラン。ここら辺は2016年の信越五岳トレイルランに出場した時に走ったエリア。その時は雨が降ってて景色を楽しめなかった。そのリベンジ。フラットで走りやすく、高校や大学のクロスカントリーの練習場にもなっていた。牧場や広葉樹、針葉樹、池など景色にバリエーションがあり、延々と走ってられるコースだった。
総距離28km。程よい疲れが気持ちいい。やっぱり行ったことのない山は新鮮でいいな。
2017.8.19-22 大雪山系縦走記 おまけ(旭川、札幌グルメ)
大雪山系を縦走した後は、のんびり北海道観光という名のグルメ旅。
2017.8.19-22 大雪山系縦走記 4DAYS DAY1(新潟〜小樽〜旭川〜黒岳) - 山と森で
2017.8.19-22 大雪山系縦走記 4DAYS DAY2(黒岳石室〜白雲岳〜忠別岳〜ヒサゴ沼避難小屋) - 山と森で
2017.8.19-22 大雪山系縦走記 4DAYS DAY3(ヒサゴ沼避難小屋〜トムラウシ〜美瑛富士避難小屋) - 山と森で
2017.8.19-22 大雪山系縦走記 4DAYS DAY4(美瑛富士避難小屋〜十勝岳〜十勝岳温泉) - 山と森で
富良野から旭川へバスで移動。この日はゲストハウスのレトロハウス銀座旭川に宿泊。白を基調としてスッキリとした清潔感のある宿。ドミトリータイプ。ご主人は若くて、山登りもやるとのこと。行ってきたばかりの大雪山の状況を少し話した。
旭川で昼間からビールが飲めるところを探してヒットしたのがここ。焼き鳥専門店ぎんねこ。カウンターとテーブル席2つくらいの小さな店。旭川名物「新子焼き」なるものがいただける。要は鶏の半身焼き。味は想像通り。ボリュームがあるのでシェアがおすすめ。
夜は馬場ホルモン。メニューはホルモン盛り合わせのみ。シンプルな塩味で色々な部位が適当に盛られてやってくる。それを七輪で焼いて食らう。一人前400円という驚愕のコスパ。接客サービスみたいなのは皆無で、緊張感すら漂うが、それもまたよし。
翌日は、定番の旭山動物園へ。山での生活習慣のせいで朝早く目が覚めるので、バス時刻まで待たずに旭川駅からの距離12kmを徒歩で移動。山道を12km歩くのはわけないが、アスファルトを歩くのはなぜだか疲れる。路面が硬いからかな?
平日ということもあって、人は多くない方だと思うが、それでも人気の動物の前には人だかり。しろくまやトラなど迫力があってそれなりに楽しめたが、テレビで騒がれているほどでもないなというのが感想。一番面白かったのはテナガザル。アクロバティックに動き回る様子は延々と見ていられる。一通り見たら飽きたのでバスで旭川駅に戻る。帰りは楽チン。
お昼ご飯の時間。旭川といえばジンギスカンは外せない。チョイスしたのは松尾ジンギスカン。ラムとマトンのセットを注文。臭みもなくうまい。
お昼を食べたらバスで札幌へ移動。この日の宿泊もゲストハウス、SappoLodge。木の温もりを感じる、DIY感あるステキな宿だった。居心地がよかった。
夜はすすきのへ。まずは海鮮をいただく。開陽亭へ。新鮮な刺身とイカとごろの共焼きを注文。ごろ焼きがめちゃめちゃ濃厚でうまかった。
飲み足りないのでクラフトビールを飲みに、ビアバーNorth islandへ。ヴァイツェンとIPAを飲んだような気がする。そして美味しかったような気がする。
シメ第一弾はスープカレー。札幌はそこら中にスープカレー屋があるがスープカレーイエローをチョイス。スパイスが効いたさらっとした旨味のあるスープにごろごろっとした具材の数々。ハマりそう。
シメ第二弾はパフェ。なんでも札幌では〆パフェなるものが流行っているらしい。これも結構な数の専門店があった。しかもどこも行列で待たなければ入れない。ここは夜パフェ専門店パフェテリアパルをチョイス。30分くらい待ったよ。登山の格好した汚いおっさんは完全に場違いだったけど気にしなかったよ。
ドリンクとのセットがお得とのことなので、おしゃれなカクテル、イタリアンアイスティーをお願いした。初めて飲んだのだが、アマレットを烏龍茶で割ったものらしく、味は甘いがスッキリして美味しい。
締めパフェ。普段なら絶対食べないだろうな。無論うまいに決まっている。
札幌の夜を堪能した次の日は、モエレ沼公園へ。駅前のレンタサイクルで向かう。一日500円。公園内は広く、開放感がある。晴れていたら、お弁当持って、寝転がって昼寝したくなるような場所。この日はあいにくの雨模様。
定期的に噴水ショーも行われる。夜にはライトアップもされるそう。
モエレ沼公園から戻って、北海道での最後の晩餐を。昨日食べてえらく気に入ったスープカレーを再び。今回はDi Savoyっていう店。野菜カレー的なものをチョイス。やっぱりすげーうまい。何を言っているかわからないと思うが、スープカレーはカレーではない、別の何かだ。
北海道グルメを十分満喫したところで、電車で小樽へと移動し、行きと同じく、フェリーで18時間かけて新潟まで帰りましたとさ。
2017.8.19-22 大雪山系縦走記 4DAYS DAY4(美瑛富士避難小屋〜十勝岳〜十勝岳温泉)
大雪山縦走の最終日は美瑛岳、十勝岳を登り、十勝岳温泉へと下山。
朝日を眺めようと日の出前に小屋を出発し、美瑛岳を登る。今にも雨が降り出しそうな空だった。朝日を待っている間に雨が降り出し、次第に本降りに。
防水機能を失ったレインウェアのおかげで身体はびしょ濡れ、悪天候の北海道の山は非常に寒く、北アルプスに続き、またもや低体温症の恐れに。
体温の低下を防ぐため、美瑛岳からは急な登り以外は走った。メロスが頭の中をオーバーラップした。十勝岳の砂のような斜面が非常に登りにくかったことを覚えている。途中から体が冷え切ってマジでやばいと思い、上ホロ避難小屋を目指して全力で走った。セリヌンティウスは処刑されていないだろうか。美瑛岳から上ホロ避難小屋のコースタイム3時間半のところ、2時間かからずに到着。自分で自分を褒めたい。
小屋に着いた時は寒さで生まれたての子鹿のように震えていた。小屋で雨風をしのぎながら衣服を着替えた。乾いた衣服のありがたさを実感。この後またびしょ濡れになるのだが、ここからは高度を下げるので寒さはそこまで気にならなかった。
前述の通り、ハードな状況だったので、この日は写真を一切とっていない。
上ホロ避難小屋で30分くらい避難していたが、雨は止みそうにないので渋々出発。あとは十勝岳温泉まで下りるだけ。
下りももちろんメロスは走る。雨で濡れた石や斜面に足を取られながらも、なぜか宇多田ヒカルの「道」を大声で歌いながら下ると、あっという間に十勝岳温泉に到着。
到着は9時頃だったため、日帰り温泉が開いているか心配だったが、十勝岳温泉凌雲閣の日帰り入浴が8時から開いていた。寒さで冷え切った身体の芯まで温まる。助かったよ。
こんな天気なので今日は誰ともすれ違わなかった。当たり前か。
温泉で生き返ったあとは凌雲閣からバスで上富良野駅まで。
最終日は雨に降られ、景色も楽しめず、いい思い出無し。強いて言えば、登山終わりの温泉の効果が寒さによって倍増したことが良い思い出と言える。こんな時もある。
今回の縦走のまとめ
1. 北海道の山は最高。特にお花畑となだらかで歩きやすい雄大なトレイル。
2. お盆過ぎだと、登山客は少なくなる。
3. 水場が枯れている場合もある。水場があっても煮沸か浄水が必要。水のご利用は計画的に。
4. 北海道の山は思っているよりも寒い。
5. 縦走装備でも頑張ればそれなりのスピードで走れる。